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新規上場したスペースマーケットの成長性は?TKPとビジネスモデルを比較して見えること=シバタナオキ

スペースマーケットのプラットフォーム事業は、年間245%の急成長

IPO資料によると、直近の2018年12月期では、スペースマーケットの所属セグメントであるプラットフォーム事業の売上は412百万円で、YoY+254%と急成長しています。

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法人向けソリューションというセグメントがありますが、こちらはスペースマーケットで貸し出されているスペースを使い、イベントの企画やプロデュースから当日の運営までをワンストップで支援する、イベント支援のサービスになっています。

次に、スペースマーケットのテイクレートを確認していきます。

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GMV(Gross Merchandise Value:総流通額)は、ゲストの利用料金を集計したもので、このGMVが取扱高となります。

GMV=利用スペース数×スペースあたりGMV

スペースマーケットの売上は、ホストからの手数料(スペース料金×30%)+ゲストからの手数料(スペース料金×5%)でしたので、売上=利用料金の総額(GMV)×手数料(スペース料金×35%)となります。

GMVの推移は以下の通りです。

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スペースマーケットのテイクレート(売上/GMV)を算出すると、2017年12月期:75.8%、2018年12月期:41.7%、2019年12月期3Q累計:33.7%と推移しています。

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またセグメント別では、プラットフォーム事業と法人ソリューション事業で売上が記載されています。2017年は売上に占める法人ソリューション事業の割合が高かったことが、全体のテイクレートを押し上げたものと考えられます。ちなみにプラットフォーム事業の売上のみでテイクレートを算出してみると、30%前後で推移しており、上で見てきた手数料と同水準になっています。

Next: TKPのビジネスモデルは、スペースマーケットと何が違う?

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