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今からでも間に合う!将来に向けた資産運用入門~リスク回避で上昇、金投資~

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今回のコラムでは、足元で上昇基調の続く金価格についてご紹介したいと思います。

■有事の金買い
金価格の上昇要因として、まずはじめに「有事の金買い」という言葉が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。金は金融商品のなかでも特に安全資産としてみられており、市場でリスクオフムードが高まった時に資金が向かいやすいという傾向があります。

一番わかりやすい例としては、地政学的リスクが高まると買われやすいといったケースです。足元の地政学的リスクの高まったタイミングとしては、年始の東京市場休場中に起きた、米軍によるイラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害を受けた中東情勢の緊迫化への懸念が強まった時が記憶に新しいかと思います。これにより、年末時点で1オンス=1400ドル台であったNY金先物価格でしたが、年始にかけてこの中東情勢を巡る地政学リスクの高まりを背景に一時1600ドル台まで高騰する場面がありました。

世界中の国々に向けて原油やガスといった重要資源を供給する側である中東諸国に混乱が起きると、資源価格と密接に関わる経済活動を行う世界各国も大混乱に陥るのではないか、という懸念が高まります。その際に、金の資産価値は過去をさかのぼっても他の投資対象に比べて安定しているので、このようなリスクイベントの際のリスク資産のヘッジ先として注目されやすいのです。

■債券利回りの低下も金価格の上昇要因に
一方、米国の金利が上がると金価格は下がりやすいと見られています。なぜなら、金利が上がると米ドルの魅力も上がり、金の魅力は相対的に落ちてしまうからです。金はドルと違って保有していても金利がつかないですよね。この逆で、金利が下がると金価格は上がりやすいといわれています。

逆も然りであり、金価格の上昇の背景として「米国での利下げ期待の再燃」はよく挙げられています。利下げされれば債券を保有することで受け取れる金利が減ってしまい、債券の魅力は低下してしまいます。たとえば、足元の金融市場で米国による利下げ観測の高まりが意識されるとみられている主な要因は、「米中貿易摩擦」や1月末から市場をかく乱している「中国発の新型肺炎」による影響を受けた米景気減速への懸念の高まりなどがあります。その場合に関心が向かいやすいのは、債券と同じく株価の値下がりをヘッジする狙いで買われることもある金となります。

そのほかにも世界各国の中央銀行が金保有の増加へと動き出している点など様々な需給要因も挙げられます。株式や債券のほかに分散投資として、この金を投資信託やETFなどを通じて保有しておくことでリスクイベントの際に株価の下落によって生じた損失を抑えてくれる要因となる可能性があるでしょう。ご自身のポートフォリオの分散投資を考える際に一つのアイデアとして入れてみてもいいかもしれません。

■資産運用(投資)を始めるならネット証券がお手軽

投資信託などを通じて金などに投資をする際には、まずは証券会社等に口座を開設しなければなりません。購入時に1~3%かかる手数料などが気になる方には、ネット証券をおススメします。ネット証券はPCやスマホから誰もが気軽に口座を開設することができ、手数料がダンゼン安いのです。

ネット証券の選び方ですが、初めての方であれば、利用者に人気のあるところでまずは始めてみるのがいいと思います。たとえば、オリコンによる投資信託満足度ランキングを見てみると、2020年の第1位はフィデリティ証券となっているようです。また、同率で第2位になったところとしてはSBI証券やマネックス証券が続きました。ぜひ、参考にしてみてください。

「今からでも間に合う!将来に向けた資産運用入門」は、フィスコ所属アナリストによる独自の見解でコメントしています。


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