fbpx

店頭から「プッチンプリン」が消えた。江崎グリコが売上高200億円減少になる見込み…大手コンサル企業が関係しているとの報道も

老若男女、年齢を問わずに愛され続けている江崎グリコの「プッチンプリン」が店頭から姿を消しています。あのプルプルとした何にも変え難い味わいを求める消費者たちの悲痛の声が聞こえてくるなか、江崎グリコの発表によると深刻なシステム障害が影響で出荷が停止状態に。そして売上高が200億円もの減少になるとのこと。さらに一部報道によると、その背景には大手コンサル企業が関係しているようです。

【関連】住友化学、過去最悪「3120億円の赤字」は買いの好機か?2025年には黒字転換予想も、長期投資家が危険視する理由=佐々木悠

江崎グリコ、システム障害により売上高が200億円もの減少に

2024年12月期の通期業績予想において、江崎グリコは売上高を3510億円→3360億円に、営業利益を190億円→140億円に、純利益を150億円→110億円にそれぞれ下方修正しました。この修正は、4月中旬からのシステム障害による「プッチンプリン」など冷蔵商品の出荷停止が主な要因で、売上高で200億円、営業利益で60億円の減少が見込まれています。

当初は増益予想でしたが一転して減益の見通しを示し、予想外のリスクとして企業全体の業績に大きな影響へと発展。その背景には、今年4月3日に発生したシステム障害が影響していると考えられており、現在でも主要商品は出荷停止状態です。

システムの切り替え作業中に発生した障害は、商品受発注および出荷業務に大きな支障をきたしました。江崎グリコは4月18日に一部商品の出荷を再開しましたが、システム処理の遅れにより再度出荷を停止。その後5月1日に出荷停止期間の延長を発表しました。出荷停止の対象となっているのは、「プッチンプリン」や「カフェオーレ」などの看板商品を含む17ブランドです。

今回のシステム障害は大手コンサルが関係?他社への影響も懸念されている

江崎グリコはシステム障害の原因として、4月3日に行われた基幹システムの切り替え作業が関係していると発表。『ダイヤモンド・オンライン』が発表した記事によると、プロジェクトの主幹ベンダーを担当していたのはデロイトトーマツコンサルティングとのこと。

現在、江崎グリコは問題の解消に全力を注いでおり、商品の安定供給を目指して改修作業を進めているとのことですが、出荷停止が長期化することの影響は計り知れません。もちろん売り上げへのダメージは避けられず、出荷ができない間に他メーカーへの切り替えを検討する小売店が増えていく可能性も否めません。

このシステム障害による出荷停止は、食品業界全体に波及する恐れがあります。実際に江崎グリコが販売を委託していたキリンビバレッジの「トロピカーナ 100% まるごと果実感シリーズ」「トロピカーナ エッセンシャルズシリーズ」「無添加野菜シリーズ」などの飲料も出荷停止となっており、すでに関連企業にも影響が。

4月24日には『キリンビバレッジ株式会社のチルド商品に関するお詫びとお知らせ』、そして5月1日には『当社基幹システム障害に伴うチルド食品(冷蔵品)の出荷停止期間の延長に関するお詫び』としてプレスリリースを発表していますが、江崎グリコからするとこの事態は大企業でさえも予期せぬトラブルといえます。このシステム障害を教訓に、より強固なシステムの構築などが求められますが、一消費者としては店頭に「プッチンプリン」が再び並ぶことを待ち遠しく思っているのではないでしょうか。

Next: プッチンプリンが恋しい…みんなの反応は?

1 2
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー