女性の生活破綻を待ち望む男もいるという現実
中国発コロナウイルスによって経済に大ダメージを受ける前から、日本の女性たちは社会のあり方によって貧困を余儀なくされていた。2019年10月には消費税が10%に引き上げられて、女性たちはますます切り詰めなければならないような状況に追い込まれていた。
非正規雇用の女性の中でも特に収入の低い女性の中には、もう住所すらも持つことができずにネットカフェなどを渡り歩くしかないような生活をしている女性も大勢いるのである。ネットカフェに泊まるカネも尽きると、彼女たちは山手線に乗って、死んだように眠りながらグルグルと回っていたりしている。
何とか住所を維持している女性も、貧困の中で「明日はどうやって生きたらいいのだろうか」と不安と恐怖にさいなまれ、どうしても這い上がれない生活の中で涙しながら生きている。
2020年2月から日本でも中国発コロナウイルスが蔓延していくようになって3月には自粛が広がっていき、4月に入ってからは緊急事態宣言が出されて日本経済は一気にストップした。
大企業も、中小企業・小規模事業者も、すべてが壊滅的ダメージを受けて多くの従業員を切り捨てたり、賃金を削減したり、無給の一時休業したりしている。コロナショックはいつ収束するのか先が読めず、体力のない企業は次々と潰れている。水商売も風俗もみんな停止している。
女性たちは生きるか死ぬかのギリギリの瀬戸際にまで追い込まれる。すでに一部の女性はそうなっている。5月、6月になれば困窮して餓死や自殺に追い込まれる女性も出てくるだろう。
こうした状況の中、岡村隆史という49歳の芸人は「絶対面白いことあるんですよ」と言って「集中的にかわいい子がそういうところでパッと働きます」とか「今我慢して風俗に行くお金をためとき」とか言っている。
女性の生活破綻を待ち望み、女性が困窮して苦しむ中で風俗に落ちていく女性を「面白いことあるから準備しておけ」と言っている。
この男が言う「面白いこと」というのは、パンデミックという災害で女性が経済苦に落ちて風俗に流れ落ちることなのである。困窮して落ちてくる女性をカネを貯めて待つ。別に発言を切り取っているわけではない。そのような主旨になっている。
当然、この男は批判されている。女性が貧困で風俗に落ちるのを「絶対面白いことあるんです」というのだから、顰蹙(ひんしゅく)を買うのは分かっていて言ったのだろう。