fbpx

18日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で3日ぶり反発、貴州マオタイ最高値更新

マネーボイス 必読の記事



週明け18日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比6.96ポイント(0.24%)高の2875.42ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は0.24%高の3013.88ポイント)。

中国の政策期待が相場を支える流れ。今週22日には、今年の政策運営や経済成長率などの目標を示す中国の最重要会議、全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)が開幕する。また、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は16日付の共産党機関誌に寄稿した文章の中で、金融政策支援を強化する考えを示した。米中対立の警戒感で朝方は売られる場面がみられたものの、指数は程なくプラスに転じている。

業種別では、消費関連の上げが目立つ。老舗化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が2.7%高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.5%高、スーパーマーケット大手の永輝超市(601933/SH)が1.6%高で引けた。貴州茅台酒は3営業日ぶりに上場来高値を更新している。終値は1346.21人民元に達し、時価総額時価総額は概算1兆6860億人民元(25兆4200億円)に拡大した。

産金株と非鉄株も高い。紫金鉱業集団(601899/SH)が5.1%、江西銅業(600362/SH)が3.0%ずつ上昇した。市況高が追い風となっている。エネルギー株、インフラ関連株、不動産株、医薬品株なども買われた。

半面、ハイテク株はさえない。IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が9.7%安、フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)が6.1%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が4.6%安と値を下げた。中国ハイテク企業に対する米政権の締め付けが警戒される。米商務省・産業安全保障局(BIS)は15日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置を厳格化すると発表した。このほか自動車株、公益株、海運株、金融株の一角も売られている。

一方、外貨建てB株相場は続伸。上海B株指数が7.57ポイント(3.78%)高の207.78ポイント、深センB株指数が16.64ポイント(1.97%)高の863.28ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)




いま読まれてます

記事提供:
元記事を読む

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー