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注目銘柄ダイジェスト(前場):No.1、出光興産、いすゞ自など

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いすゞ自<7202>:989.2円(+39円)
大幅続伸。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は1406億円で前期比20.5%減益、ほぼ従来計画線上での着地となっている。一方、21年3月期は500億円で同64.4%減益の見通し。市場コンセンサスなどは下回っているが、注目度の高いタイの足元での自動車生産の落ち込みなどから、十分に業績懸念は反映されていたとみられ、ガイダンス発表があく抜け材料として意識される動きに。


アステラス薬<4503>:1782.5円(61.5円)
大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1800円から2200円に引き上げている。転移性尿路上皮がん治療剤「PADCEV」のポジティブデータ、提携先のSGEN社の同適応での開発加速方針などから、承認タイミングや投与期間前提などを見直しているもよう。今後も複数の試験データ発表を通じて、同剤への期待感が高まっていくとみている。


出光興産<5019>:2399円(-156円)
大幅反落。前日に20年3月期の決算を発表、4月21日に修正値を発表しており、実績値に関してはサプライズなし。一方、21年3月期営業利益は600億円の計画で、在庫評価益を除いたベースでは30%減と厳しい見通しとなっている。また、中期計画では下限配当160円を掲げていたが、今回配当計画は「未定」としていることも、高利回り銘柄と位置付けられるだけに、警戒感を誘っているようだ。


NTTドコモ<9437>:2970円(-20円)
続落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も3710円から3220円に引き下げている。新型コロナの影響を再精査、店舗営業活動縮小に伴う新機契約の獲得鈍化、消費自粛による金融・決済の取扱高鈍化を前提とし、中期予想を下方修正しているもよう。また、21年3月期は自社株買いや債権流動化について、会社正式発表まではゼロにするとしている。


日本精密<7771>:90円(+1円)
6日ぶりに大幅反落。営業損益は前回予想の1.39億円の黒字から一転して2.01億円の赤字へと下方修正された。時計関連で、取引先の在庫調整による受注減少や台風による外注先の設備被災の影響があったことに加え、メガネフレームでも、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う海外でのサプライチェーン網の寸断などがあり、業績の大きな下押し要因になった。株価は3月安値から半値戻しの水準にまで戻してきていただけに、目先の利益確定売りの動きが優勢となっているようだ。ただ、悪材料出尽くし感から下値を拾う動きもみられ、その後はやや下げ渋っている。


No.1<3562>:1333円(+300円)
ストップ高。エフティグループ<2763>からアレクソンの株式を取得し、簡易株式交換で完全子会社化すると発表している。株式の取得価額は22.58億円で、株式交換により交付する株式数は2万8315株。アレクソンはネットワーク事業や受託開発事業を展開し、2020年3月期の営業利益は3.32億円(No.1の20年2月期営業利益は3.61億円)となっている。業績拡大への期待から物色が向かいそうだ。


ピアラ<7044>:1474円(+23円)
大幅反発。データテクノロジー事業やAI戦略事業を手掛けるイングリウッド社(東京都渋谷区)と資本業務提携をすると発表している。同社が展開しているビューティ領域の悩みに関して蓄積したデータと AI技術を活用したマーケティングプラットフォーム「ナレシェア」に、イングリウッドが持つ広告運用データや商品開発力を組み合わせることで、既存AI技術の最適化速度を上げていくとしている。値動きの軽さや大型株の上値が重い本日の地合いも相まって買い手掛かりとされているもよう。
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