「Visa LINE Payカード」側の買い物には、「LINEポイント」は使えない
さらには、貯めた「LINEポイント」が使える場面も限られている。ポイント交換ができる相手が少ないこともあるが、ポイントを使って買い物ができる実店舗は「LINE Pay」経由の場合に限られるのだ。
その一方で、Visa加盟店でのカードショッピングとVisaタッチ決済とiD支払いでは、貯めた「LINEポイント」を消化できないというからこれは驚きである。
「Visa LINE Payカード」関連はほとんど三井住友カードの領分になっており、そちらが優先される。これではいくら高還元で「LINEポイント」が貯まるといっても、使い勝手が悪くてしようがない。この辺も改善する必要があるだろう。
こうしてみると、このクレジットカードは「“LINE Pay”のためのカード」と言いながら、その目線は発行元の三井住友カードと、その奥に控えるビザ・ワールドワイドの方を向いているといえるのではないだろうか。
「利用者第一」のカードが成功する
今後は、キャッシュレスの種類が増えるにつれて、業界内部の動きも弱肉強食の度合いが増して複雑になっていくであろう。
今こそカード発行者は、「利用者第一」の姿勢で公正に対応してほしい。正しい情報をしっかり開示してほしい。
利用者にどこまで寄り添っていけるのか。それを試される時代になってきた。
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『達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』(2020年8月15日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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世の中すっかりカード社会になりましたが、知っているようで知らないのがクレジットカードの世界。とくにゴールドカードやプラチナカードなどの情報はベールに包まれたままですから、なかなかリーチできません。また、最近は電子マネーや共通ポイントも勢いがあり、それらが複雑に絡み合いますから、こちらの知識も必要になってきました。私は30年にわたってクレジットカードの動向をウォッチしてきました。その体験と知識を総動員して、このメルマガで読者の疑問、質問に答えていこうと思います。ポイントの三重取り、プラチナカード入会の近道、いま一番旬のカードを教えて、などカードに関する疑問にできるだけお答えします。