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日本をアル中国家にする第三のビール値上げ。国民死すとも酒税は旨いか?

来る10月1日、税制改革に伴って暮らしにかかわる様々な税額や料金の変更が行われるにあたり、ネット上では悲喜こもごもの声があがっている。

具体的には、酒税改正によって第三のビールは350mlあたり9.8円、ワインも同じく3.5円、ともに引き上げに。その反面ビールや清酒は、酒税が引き下げになる。また先日報じた通り、たばこも3年連続で値上げされる。

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いっぽうNHK受信料は、昨年10月の消費増税時に価格据え置きで実質値下げとなったのに続き、今回のタイミングでは値下げを実施。また雇用保険のほうは、これまで自己都合で会社を辞めた際に失業手当をもらえるまでの期間が3か月だったのが、10月以降は2か月に短縮される。

ビール会社の努力を踏みにじる値上げ

今回の税額・料金変更に関し、ネットで特に取沙汰されているのはやはり酒税の改正。なかでも第三のビールの値上げに対して反応する方が多く、値上げ前に駆け込みで大量買いをしたとの報告がSNS上では多くあがっている。

元々、高い酒税がかかっていたビールに代わるものとして、麦芽比率を下げることで酒税を抑えつつも、ビールと遜色のない味わいを目指して開発されたのが発泡酒。その後、発泡酒にも高い酒税が課されるに至り、それならばということで誕生したのが麦芽0%の第三のビールだった。

こういった経緯から、現時点でビールには77円、発泡酒は47円、第三のビールには28円の酒税となっているが、今回の改正も含め今後段階的に酒税の調整が行われる予定で、2026年にはすべてが55円程度に一本化される予定だ(すべて350mlあたりの税額)。

要するに、今後ビールの税率は下がっていくものの、発泡酒や第三のビールの税率はアップの一途。さらに税額が一本化されれば、発泡酒や第三のビールというジャンルが実質上消滅することになる。このように庶民のささやかな楽しみを奪い、さらにビール会社が行ってきた血の滲むような努力を踏みにじる形の酒税改正に、改めて批判の声があがっている。

ストロング系の人気がさらに高まる可能性

また、第三のビールが値上がりになることで、今回の酒税改正ではノータッチだった、いわゆるストロング系チューハイの人気がさらに高まるのではという意見もある。

10度未満で発泡性の酒類を指すストロング系チューハイは、350mlあたりの酒税が28円と安価に抑えられており、安く酔えるということで近年人気が高まっている。ただ、そのジュースのような飲みやすさがゆえに、普段お酒をあまり飲まない人でも大量に摂取されやすく、ひいてはアルコール依存の入り口になる危険性も大いに叫ばれている。

今回、第三のビールの酒税が引き上げられれば、そんなストロング系チューハイのお得感がより増す形に。それだけにハマる人がさらに増えるのではと、危惧する声があがっている。

徴税の効率化には地道を上げるいっぽうで、国民の健康が阻害されうる流れには歯止めをかけない。そんな国の姿勢に疑問を感じる酒飲みの方は、結構多いのではないだろうか。

Next: 大量に買っても結局…

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