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「財産四分法」で種銭を作る!お金が増えるポートフォリオ構築術~億り人になる方法(2)=花輪陽子

前回記事では、プロに資産運用を任せるためには見せ金が必要だと解説しました。では、どうやってそのお金を作るのか。富裕層は「財産四分法」で資産を増やしています。(『花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編』花輪陽子)

【関連】天才投資家ジム・ロジャーズが警告「次の金融崩壊が私の人生で最も大きなものになる」=花輪陽子

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プロフィール:花輪陽子(はなわ ようこ)
外資系投資銀行を経てFPに。2015年からシンガポールに移住。ジム・ロジャーズ著『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』(講談社+α新書)をインタビュー監修。『シンガポールで見た日本の未来理想図』(講談社+α新書)『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」「有吉ゼミ」などテレビ出演や講演経験も多数。

プロに運用を任せるには「種銭」が必要

前回、プライベートバンクに口座を開設してプロに運用を任せるには、一定額以上の年収があることや、十分な資産を持っていることを証明する必要があると説明しました。

プロに運用を任せるには、見せ金(種銭)を用意する必要があるということです。

【関連】なぜ富裕層はプライベートバンクを使う?プロ任せと自力運用の差~億り人になる方法(1)=花輪陽子

さて、その見せ金を作るためには、まずは働いてお金を貯め、場合によっては運用をして増やす工夫をする必要があります。

『ゴールベース資産管理入門』というプライベートバンカーなどに向けた書籍があるので、その本を参考に種銭の作り方を考えましょう。

「財産四分法」で種銭を作る

その本では、「財産四分法」を勧めています。

<1. 安全:半年分の生活費・預貯金・緊急時の資金>

安全とは、当面の生活費を預金などですぐに引き出せる形にしておこうということです。この資金は消化器のような役割を果たし、コロナ危機などの際にも自助努力として給付金を頼らずに生き延びることもできるなどです。

<2. インカム:給与、公的年金、個人年金保険、債券、株式、不動産などからキャッシュフローを確保>

インカムを確保し続けることは大切です。適格投資家の基準もストックもしくはインカムで判断をします。つまり、インカムが大きければ、ストックは少なくとも富裕層ということになります。投資の失敗などもインカムでカバーできる場合もあるので、リスクをとってもよいという判断でしょう。

インカムの作り方としては給与や副業等で収入を増やすほかに、不動産所得、株式や債券の配当や利息収入などがあります。年齢を重ねると、労働から得られる残された生涯賃金は減る一方です。

そのために、毎月の余剰金の20%などを投資に充てて、配当が出る仕組みを現役時代からこしらえます。1,000万円分の株式を保有している場合、配当は3%と仮定すると、30万円程度の年間の配当金が出ます。これでは十分ではないかもしれませんが、ないよりはよく、この割合を徐々に増やしていけるとよいのです。

70歳など定年退職をした時には、アルバイトと配当金などで生活ができることを目標にできるとよいでしょう。公的年金は大幅なリセットが行われる可能性もあって、年齢によっては当てにしすぎないほうが無難かもしれません。

これはどの国でも同じで、多くの国民は自国の年金を100%信頼しておらず、外で運用をしてそれで生活ができるようにしようとしています。

Next: お金が増えるポートフォリオ構築術/余剰資金なら大きな賭けもアリ

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