真の失業者数は統計ではわからない
主要メディアの米国の失業件数報道もチェックしておきましょう。
※参考:米国の失業申請、2週ぶりの減少 78万7千件、高水準続く:東京新聞 TOKYO Web(2020年10月22日配信)
米労働省が発表した10月17日までの週の新規失業保険申請件数は、前週より5万5,000件減って、78万7,000件へと改善しています。補足すると、パンデミック以前では20万件以下でした。
また失業保険継続受給者数は、10月10日までの週で前週比102万人減少して837万人となっています。これにも補足すると、継続受給者数の837万人という数字を信用してはなりません。パンデミック失業者への特別な失業給付件数が抜けているからです。
通常の失業給付件数は減少していますが、パンデミック対策での特別給付件数は増加しており、すべての失業保険プログラムによる合計では10月10日までの週で2,265万4,453件となっています。
※参考:DOL puts positive spin on last unemployment insurance report before election(2020年10月29日配信)
では、失業者数が2,265万人なのかと言えば、それもまた、真実ではありません。
給付が打ち切られた人=再就職出来た人ではないからです。ほとんどは再就職できず、失業し 家の中で暗い雰囲気で過しているでしょう。
つまり、真の失業者数はわからない。真の失業率もわからない。これが真実の姿です。
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※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による