ウーバーイーツで頼んだお弁当が、メニューの写真と実際に届いた商品との差が甚だしく違いすぎるとして、大炎上となっている。
写真詐欺すぎて草。これで1200円以上はやべぇわ pic.twitter.com/TZiNeXY0Rv
— 暇人(Himazing994cloud (@clqzyboy) November 22, 2020
話題となっているのは、モンテローザ系列の居酒屋チェーン「千年の宴」で「まるごと牛タン一枚弁当」を頼んだ方のツイート。メニューの写真を見ると、いかにも肉厚で大きな牛タンとご飯が別盛りになった2段のお弁当で、お値段は1,100円。弁当にしてはちょっと贅沢な気がするが、これだけのボリューム感なら納得といったところだろうか。
ところが、実際に届いた弁当の写真を見てみると、まず容器がひとつになってしまい、軽く盛られたご飯の上に生キャベツが少々、そしてメニューとは似ても似つかない薄っぺらくて小ぶりな牛タンが5~6切れほど申し訳なさ程度に乗っているだけ。そのうえ牛タンは焦げ気味であるなど、全体的にかなり貧相な見栄えで、1,000円以上の出費でコレというのは相当に寂しい。
実際、投稿者も「開けた瞬間、泣きそうになりました」と、その心境を吐露。メニューとのあまりにあまりな違いっぷりに、かなりのショックを受けた模様だ。
開けた瞬間、泣きそうになりました
— 暇人(Himazing994cloud (@clqzyboy) November 23, 2020
思い出される「スカスカおせち事件」
当該ツイートは瞬く間に拡散され、「ひどい」「ビーフジャーキー?」といった怒りの声が多数あがる事態となっている。また、問題となったメニューを改めてウーバーイーツ上で確認してみたところ、売り切れ状態になっていたという報告も。店側が今回の問題に気付いて一旦のところ販売中止にしているのか、あるいは同じものを試しに頼んでみようとする人からの注文が殺到しているのか、その真相は不明だ。
千年の宴のuberのメニュー見たら、噂の弁当だけ売り切れてた
これ店側がやばいと思って一旦販売中止してんのかな pic.twitter.com/pgmBAb6p2y
— 硬派なストーカー@駆け出しエンジニア (@mgmgmpmgd) November 23, 2020
いっぽう、日頃から「商品の扱いが荒っぽい」「交通ルールを守らない」といった悪いイメージも一部にあるウーバーイーツだけに、「つまみ食いをしたんじゃ?」といった声も。それに対し「配達員は食べるよりも早く配達して稼ぐ」といった経験者からの反論もあがるなど、話題は配達員のクオリティに関する是非にも及んでいる。
これ、ウーバーの配達員が食べたんじゃ。。。
— イナズマン〔モトブログ〕 (@LetsMuscle) November 23, 2020
同意。uber配達員は食べるよりも早く配達して稼ぐでしょう。
一部交通マナー悪い人いますが….— なお (@qquutt_) November 24, 2020
そんななか、今回の出来事に接して思い浮かんだという人が多かったのが、今からおよそ10年前に起こったグルーポンによる「スカスカおせち事件」だ。
どこかでみた気が・・・ pic.twitter.com/NISsYzCAR3
— 虎魚 (@C9kQa) November 24, 2020
当時としては画期的な共同購入型クーポンサイトとして2010年に日本への上陸を果たし、一時は大きなブームとなったグルーポン。しかし同社が同年末に企画し売り出した「おせちセット」が、広告写真とはあまりにもかけ離れた内容かつ見栄えで、なおかつ一部の料理は傷んでいたという報告もあり、ネット上で非難が殺到する事態となった。
グルーポンは購入者に対して販売金額の返金と、5000円相当のお詫び品を送ることにしたが、これにより悪印象が定着してしまう形となった同社。2020年いっぱいでの日本撤退が決まったと、先日報道されたばかりだ。
さて今回の件に関しても、これだけメニューと実際の商品との違いがあれば返金では……と思いきや、実際はそうではなかったようだ。
文書くの大変なんで、対応してもらったメール送りますね pic.twitter.com/gHPbkZkcYf
— 暇人(Himazing994cloud (@clqzyboy) November 23, 2020
投稿者によると全額返金ではなく、500円が割り引かれるクレジットがウーバーイーツのアカウントに付与されるという形になった模様。当人としてはそれで話を収める様子だが、周囲からはなんだか釈然としないといった声もちらほらとあがっているようだ。
責任の所在はどちらに?
今回に限らず、「ウーバーイーツで頼んだら、写真とは全く違うものが来た」という事案は多いようで、SNS上でもその手の報告が多く見られる。
自分も先日これでだいぶ凹んでましたが、まだましな方だったのかもと思ってしまいました pic.twitter.com/4Jne1Nh62w
— PARK LEAN @雑草管理・駐車場メンテナンス (@PARKLEAN2) November 23, 2020
またウーバーイーツ最悪
作り置きの冷たいの届いたし、写真とは似ても似つかないゴミみたいな肉…
今度はちゃんと知ってる店で頼もう… pic.twitter.com/IxFffOG4PY— ひるとん (@hilton0624) November 8, 2020
ウーバーイーツで頼んだ焼肉弁当が
詐欺レベルで写真と違いすぎて
スカスカおせち事件を思い出した。
誰かの食べかすかな?#まず焦げすぎ pic.twitter.com/c2ShUecVvX— 岡田サリオ《公式》 (@okada_salio) July 2, 2020
多くを望んでないし、こんなものだと割り切る人も存在するものの、とはいえメニュー写真との違いっぷりに落胆したという経験のある方はかなり多い印象。その反応のなかには「今度はちゃんと知ってる店で頼もう…」といったものがあるが、ウーバーイーツの流行でここ最近各地で増えてきているという、実店舗を持たないデリバリー専門の店舗、いわゆる「ゴーストレストラン」でもその手の話は結構多いようだ。
【関連】なぜ無店舗の「ゴーストレストラン」はボロ儲けできるのか?コロナ追い風
また、今回の件で取沙汰されているのが、責任は注文の窓口かつ配送を担う「ウーバーイーツ」にあるのか、それともお弁当の作った「千年の宴」なのかという問題。今回のケースではウーバーイーツにクレームが行き、ウーバーイーツがその対応をする形となったが、これがもし千年の宴にクレームが行けば、どのような顛末になったのかは気になるところ。また、今回のようにウーバーイーツが対応する形であれば、製造側は材料費ケチり放題ではといった声も聞かれた。
ウーバーイーツに信用はもてんわ。 普通のデリバリーなら店が責任持つけどウーバーは責任の所在が不明瞭だし
— シズク (@shizk729) November 24, 2020
モンテ系列、ウーバー挟めば材料費ケチってその責任はウーバーに押しつけられるし、客は馬鹿だからクレームはウーバーに行って自分たちのクレーム減らせるとか思ってそう。
— 永遠に引っ越してるFields (@fields81113) November 24, 2020
このような事態を防ぐために、店からウーバーイーツへ、そしてウーバーイーツから注文者へと渡す際に検収する仕組みを作るべきではといった声も。
Uberはマッチングアプリだから原則補償なしという前提に立てば、店側は配達員に渡す前に写真を撮り責任の切り分けをし、かつ配達員は納品時に顧客に検収して貰う仕組みが必要では。検収を以って、店側にも配達員にもお金が支払われる仕組みは難しいのかな。 https://t.co/oo3BpSKTjG
— ぼを@変拍子のボカロP(M3ク-09) (@BoPeep_16) November 23, 2020
もし実現すれば、この手のトラブルは大いに減りそうだが、昨今のデリバリー人気で店側も配達側も時間によっては多忙を極めるなか、実際に機能するかどうかには疑問符は付く。とはいえ、店側にしてもウーバーイーツ側にしても、グルーポンのように挽回できないほどの悪印象を抱えてしまう前に、そろそろ何らかの対策を立てないとマズそうな状況だ。
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