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「ヒラリー・クリントン大統領」誕生で、尖閣諸島を中国に奪われる日本=不破利晴

キッシンジャーは筋金入りの親中国派、習近平にも多大な影響

「なぜ、あのようなガチガチのリアリストが、こうも中国に肩入れするのか?」

キッシンジャーを評する時に、必ずと言っていいほど出てくるフレーズだ。実際問題、キッシンジャーの中国びいきは目に余る。アメリカ政府当局の誰もが中国を危険視するようになっても、ただ一人キッシンジャーだけは中国に寄り添っているかのごとくだ。

かねてから習近平は「新型大国関係」といった概念を提唱してきたが、これは端的に言えばアメリカと中国の「G2」体制のことである。キッシンジャーは彼の著書『キッシンジャー回顧録 中国』でも中国に多くのページを割き、「G2」といった概念を我々に提示している。

そして、言うまでもなくこの「G2」を中国の耳元で囁いたのも取りも直さずこのヘンリー・キッシンジャーなのである。習近平のG2路線はキッシンジャーの言説に沿っている。

キッシンジャーなる人物は、大国2国間の微妙なパワーバランスを掌で操りたいタイプなのかもしれない。それは、旧ソ連との「デタント」(緊張緩和)でも如実に現れている。

この2大大国によるバランシングは、確かに戦略家にとってはその絶妙さにおいて戦略家冥利に尽きるものだが、政治家にとっては極めてストレスフルな状態には違いない。そんなこともあってなのか、キッシンジャーはアメリカ議会によって排除され、それ以降はアメリカの公職には一切就いていない。これはフォード大統領時代のことである。

「デタント」戦略は、アメリカ政府当局筋には受けが悪かった。これにはアメリカ人の国民感情が影響している。

アメリカはかつて、FBIを中心に“赤狩り”なる共産主義や、社会主義者の弾圧政策に邁進した時期があり、それでもこの政策はアメリカ国民の一定の支持があるからこそできた行動でもあった。つまり、アメリカ国家、アメリカ国民は、共産主義・社会主義といったものに対し、完全なるアレルギー反応を示すのである。

とにかくアメリカという国家は、中国、ロシア(旧ソ連も含め)共産主義、社会主義については「絶対無理!」な国家なのである。

それでも、アメリカ国民にも例外は存在する――「親中国」で忘れてはならない夫婦、それがクリントン夫妻なのである。要するにクリントン夫妻は親中国的感性でガチガチである。

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