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すけすけシャワー室の市川市長、次は血税で高級家具購入。地域愛ゼロの「千葉都民」が生んだ暴走市長に批判殺到もリコール実現は絶望的か

千葉県市川市の市長室に置かれる家具の購入費用が、なんと約1,000万円にものぼる高額だったことが、同市の市議会で明らかになり、反発の声が広がっている。

同市市議が情報公開請求をしたことで開示された資料によると、「執務机約157万円」「執務用イス約23万円」「応接ソファ約302万円」「会議テーブル約344万円」「イス8脚計約67万円」など、合計約1,058万円もの費用が投じられているとのこと。市議は「このような高額な支出は市民の理解が得られるのか」と村越祐民市川市市長に質問したものの、市長は答弁しなかった。

代わりに市議の質問に答えた市の幹部は「すべて国内メーカーで調達されており、市民の理解を得られると思っている」と答えたという。

市長1期目で数々の問題を引き起こす

現在、市長としては1期目の村越祐民市長。当時の民主党公認で県議に当選した後に、衆院議員を2期務め、その後の2017年に立憲民主党・民進党・日本共産党・などの推薦を得て市川市長選に出馬。しかし、立候補した5人の中で最多の票を獲得したもののも、法定得票数に届かず、翌年の再選挙で当選を果たしている。

ところがこの村越氏、市長に就任して以降、聞こえてくるのは数々のお騒がせばかり。2019年には市長や副市長の公用車として、車両価格1,100万円というテスラの高級車を導入したいと計画。村越市長は1台目のSUVにくわえ、同じくテスラのセダンタイプも公用車にしようとしたが、従来の公用車よりもリース料が異常にかかるということで、議会から猛反発を受けて、その後しぶしぶリース契約を解除することになった。ちなみに、その後そのテスラ車は村越市長が設立の法人が買い取ったということで、どれだけテスラが好きなんだと呆れる声もネットでは多くあがっていた。

いっぽうで、昨年10月ごろ大いに話題となったのが、市長室からしか入れないトイレの一角に、なぜかシャワー室を設置していたという問題。市長は「災害時に女性職員も使う」と弁明したものの、そのシャワー室がガラス張りのすけすけ仕様だった点、さらに報道関係者向けの新市庁舎内覧会の後に増設した点など、明らかに何らかの後ろめたい思惑があって設置したのだろうと、ネットやマスコミから総ツッコミを受ける結果に。つい先日には、市議会が撤去求める決議を可決したものの、市長は撤去を拒否しているそうだ。

その他にも、公務である記者会見をドタキャンしたり、完成目前の新市庁舎に突如階段設置の追加工事を行うと表明し、開庁が約5か月遅れたうえに事業費が計約1億5,000万円増えたということも。さらに今年6月には、村越市長の私設秘書を名乗って市の契約業務に口出ししていたという人物が、法務局に虚偽の書類を提出したなどの疑いで逮捕されるなど、まさにドタバタ」続き。今回の「高級家具購入」に関しても、憤る声はもちろんあがっているものの、それと同じぐらい「またこの市長か」といった、半ば呆れ気味といった反応も多いという状況だ。

市長のリコールは相当難しい情勢か

ここまでのお騒がせぶりとなると、当然のようにあがってくるのが「市川市民はこの市長をリコールしないの?」といった声である。しかし、それもどうやら相当困難だろうという見方が大勢のようである。

市川市といえば千葉県の西側に位置し、川を渡ればそこはもう江戸川区、JR総武線の市川駅の隣は小岩駅という、もうほとんど東京都だといっても過言ではない地域。都内に通う人々のベットタウンとして発展した経緯があるため、俗に「千葉都民」と呼ばれるような地元への帰属意識の低い住民が多く、市政への関心も低いようなのだ。

市長の解職請求を行うには、まずは有権者の3分の1以上の署名を集める必要があると、地方自治法では定められている。2018年に行われた市長選の再選挙時の当日有権者数は39万人程度で、現時点でざっくり有権者は40万人だとすれば、リコールをするためには13万強の署名が必要となる。

ところが先述した市長選の再選挙だが、投票率は33.97%とのことで、総投票数は13万票をちょっと超えるぐらい。つまりは、市川市民のなかで市政に一定の関心を持ち、選挙にも行くといった層とほぼ同数ぐらいの署名を、リコールのために集める必要があるというのだ。市政への関心が低いとされる住民が多い土地柄、また市政に関心がある層のなかには、村越市長の支持者も当然存在するわけで、そう考えるとリコールのための署名13万筆というのは結構高いハードルとなりそう、というわけである。

もっとも、現市長の任期満了は来年2022年の4月。これまで様々な騒動を起こしても、自ら身を引くといった素振りは一切見せない村越氏だけに、任期最後まで務めるのは既定路線として、市川市の人たちはあと10か月ほどこのドタバタを我慢するしかないというところか。とはいえ、選んだのは他でもない市川市に住む市民なわけで、ある意味では自業自得といえばそうなのかもしれない。

Next: 支持1割、無関心7割。計8割の市川市民の自業自得

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