ニセモノを発見する「JK警察」も登場
JK制服の人気が高まっても、どこで買うかが問題です。JK制服など普通の百貨店には売っていません。
しかし、みなさんよくご存知のように、こういう場合、有象無象の縫製工場が見よう見真似でJK制服を製造し、淘宝網(タオバオ)で大量に販売します。日本の高校などのカタログを取り寄せて精巧にコピーをしているのであればまだ良い方で、JK制服とは似ても似つかない低レベルのデザインもたくさんあります。
そこで登場したのが、「JK警察」です。SNSをパトロールして、制服の概念からずれる質の悪いものを着て、映像をアップロードしている人を攻撃します。「そんな偽物制服で喜んでいて恥ずかしくないの?」というわけです。
このような偽物を着ている人は「穿山甲」(チュアンシャンジャー)と呼ばれて罵倒されました。穿は着る、山は偽物、甲は装備、かぶりものといった意味です。
また、質の低い偽物制服を販売する業者も攻撃対象となりました。日本の制服や、中国のアパレル企業がデザインしたもの、日本アニメに登場する制服の露骨な盗作を販売している場合は、市場監督管理局などに大挙して通報するということも行われました。
では、どこで制服を手に入れたらいいのでしょうか?
最高ランクは日本の「学校指定制服」
彼女たちの中には、制服の出自により厳格なランクが定められています。
それによると、「学校指定制服 > 日本企業製造 > 日本製素材使用による中国製造品 > 国産品> 個人制作 >山塞」という序列です。
最高ランクになるのが、日本の中学・高校の指定制服です。最も価値がある制服ですが、もちろん、簡単に手に入れることはできません。日本の学校も、性犯罪につながりかねないことから、生徒、学生以外には手に入らない仕組みにしています。
そこで、ヤフーオークションなどに出品される中古制服が注目され、福岡清華女子中学の中古制服が5,780元(約9.9万円)で中国で取引されていることが話題になったりしています。
中国に住んでいる中国人が日本のヤフーオークションで購入するの簡単ではありません。そこに目をつけたのが、日拍網(リーパイ)です。埼玉県に本社がある中国企業で、ヤフーオークションや楽天市場などで代理購入をしてくれ、中国に発送してくれるサービスを行っています。このようなサービスを使って、中古制服を手に入れています。
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・中国の中だけでデザイン、製造、販売、消費が行われるサイクルが確立しつつある
・「JK制服」の輸入が日本の商機になる?
・小米物語その4
・アリババ物語その4
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『知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード』(2021年8月16日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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