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コロナショックが証明「財政拡大→実物資産の値上がり」の法則。次の金融危機に備えよ=田中徹郎

大量にばらまかれたお金は、どこかでバブルを引き起こす

21世紀に入って20年が経ちましたが、私たちはすでにリーマン・ショック、コロナ・ショックという2つの金融危機を経験しました。

そして、危機対応として行ったお金のバラマキによって、世界に滞留するお金の量は急速に増えました。

大量にばらまかれたお金は私たちの欲望を刺激し、アチコチでバブルが起きやすくなっていると思います。

お金が株に流れ込めば株価の急騰です、そしてどこかで許容範囲を超え、いずれバブルは崩壊することになるでしょう。

お金が債券に流れ込めば、債券バブルとその崩壊です。

金融派生商品に流れ込めば、リーマン・ショック型の危機を招くことになります。

皮肉なことに危機対策として行ってきたマネーの大量供給によって、ますます金融危機は起きやすくなってしまったのではないでしょうか。

このように見てまいりますと、ふだん意識していないだけで、株にしろ債券にしろ、そして現金にしろ、ペーパーアセットの世界は随分と危うくなっていることがわかります。

特に紙の資産(=ペーパーアセット)は売買が容易なだけに、また売買コストが低いだけに、バブル化とその崩壊を招きやすいといえるでしょう。

予想できないから危機。「実物資産」を保有して備えるのは有効

では、次の危機はいったいどこで起きるのでしょうか。そして、その規模はどの程度なのでしょう。

人間に予知能力はないと僕は思いますし、もちろん僕も持っていません。

つまり、次の危機はいつ・どこで・どのような規模で起きるのか。予め予想することなどできないということです。

であれば、ヘタに予想しようなどとせず、平時から危機に備えておくほうがよほど利口というものです。

そのような観点で、資産の一定額を実物資産で保有することは、意味があると僕は思います。

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image by:AlexLMX / Shutterstock.com
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一緒に歩もう!小富豪への道』(2021年10月14日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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