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中国で「小室圭おむつ」誕生?商標“横取り”の餌食となる日本の皇室…すでに佳子さまの名を冠した生理用ナプキンも存在する異常事態

秋篠宮家の長女・眞子さんと結婚し、先日ニューヨークへと旅立っていった小室圭さんだが、その名前がなんと中国において商標登録申請されていたことが判明。今後“小室おむつ”や“小室の香りの芳香剤”などが誕生する可能性があるということで、SNS上で大いに物議を醸している。

報道によると、中国における特許庁に相当する「中国国家知識産権局商標局」のウェブサイトに、「小室圭」が11月15日に登録申請されたと記されているとのこと。

申請したのは福建省にあるベビー用品メーカーのようで、商標登録のほうも国際分類の3類(化粧品や室内用芳香剤、防臭剤など)と5類(おむつや栄養補助食品など)でなされているという。

中国で相次ぐ皇室ゆかりの方々の名の“横取り”

中国国家知的財産権局が公表している「2020年国家知識産権局年次報告書」によると、2020年の商標出願受理件数は前年比約20%増の934.8万件と、商標への注目度が依然として高い印象の中国国内。近年はオンラインによる申請が広く普及したうえに、登録にかかる費用も安価に。いっぽうで申請から登録までにかかる期間も、このところは大幅に短縮されているという。

そんな中国の商標登録だが、かねてから問題視されているのが外国商標の保護が不十分な点。例えば日本をはじめとした各国の商標法では、海外で周知された商標をいかに自分たちの国内で真っ先に出願しても、無効になる可能性が高いのが普通だが、中国ではあくまでも早い者勝ちの“先願主義”を採用してきた。

中国国内においては、そのことを“悪用”する形で、海外企業の有名ブランドなどの商標を無関係な第三者が登録するという、いわゆる“横取り商標登録”が頻発。なかでも「これは酷い」と日本国内でも大騒動となったのが、「無印良品」の商標をめぐる争いだ。

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中国へ進出した良品計画と、中国国内ですでに「無印良品」の商標を保有していた現地企業が、商標権を巡って争った裁判の結果は、なんと現地企業の勝訴となり、敗訴となった良品計画には賠償金の支払いが命じられるという、メチャクチャな結果に。ただ、この件に関しては中国国内でも「まともな結果じゃない」との声があがるなど賛否両論があったといい、また中国当局も近年は“パクリ国家”との誹りを払拭すべく、明らかに“横取り”目的の商標申請は拒絶される傾向にあるともいう。

ただ、日本の皇族方の名前に関しては、すでに「秋篠宮名品」「真子龍顔」などといったものが申請され、中国企業が商標権を保持している状態。さらに現地では、“佳子プリンセス”という意味を持つ、「佳子公主」という名前の生理用ナプキンが、実際に販売されているのだという。

“習近平おむつ”で対抗、という過激案も浮上

そもそも日本の皇室にまつわる話題といえば、盛り上がっているのは日本国内のみで、ある意味でローカルな話題なのではと思いきや、中国の国内においても関心を持つ人が一定数はいる模様だ。

ことに昨今の小室さん問題に関しては、かなり興味津々のようで、つい最近では眞子さんと小室圭さんのために使用した税金の詳細を公開するよう強く要求するといった趣旨の記事が、なぜか中国メディアから飛び出すという事態に。日本国内からは「お前らには関係ないだろ」「でも言ってることは正論」などと、なんとも複雑な反応が飛び交ったばかりである。

こうした中国における「皇室人気」、共産主義政権下では存在さえ許されないロイヤルファミリーへの憧憬や高貴なイメージが、商標として人気が高まっている原因のひとつと言えそうだが、そのいっぽうで実際にそれらが使われているのは、生理用ナプキンであったりおむつだったりと、そもそも実在・存命する人物の名を冠していいものかといった類のアイテムばかり。それだけに裏の目的として、日本の皇室の評判を失墜させる狙いもあるのでは……といった憶測も一部では広がっている状況だ。

今回の事態を受けて、日本のSNS上では「“習近平”を日本で商標登録して、おむつにしてやれ」といった、過激すぎる対抗策も浮上。ただ、仮にそんなことが起これば、日中間で深刻な外交問題に発展する可能性もあるうえに、そもそも我が子に“習近平”という名前のおむつを付けさせたがる親が、どこにいるのかという話も。日本側としては、これといった有効策も見当たらないという状況で、今後も皇室ゆかりの方々の名が商標として狙われ続ける忌々しき事態は続いていきそうだ。

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