米国にもデフレの兆候?
参考までにアメリカの企業物価と消費者物価の関係を掲載します。
・アメリカ卸売り物価推移(年率)
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— 角野實 (@ytk172jp) December 13, 2021
・アメリカ消費者物価推移(年率)
メルマガ資料4 pic.twitter.com/lOihMtkCV6
— 角野實 (@ytk172jp) December 13, 2021
アメリカは「出荷価格が上昇すれば、消費者物価が上昇する」という健全な形になっています。
しかし、その数字をみてください。「卸売り物価 > 消費者物価」になっていますよね。つまり、日本と同じように、企業が値上げコストを負担している兆候が出ています。
なぜなら、値上げすると経営に打撃を与えるくらい売上が落ちるからです。いずれ、供給過剰からデフレ経済になれば、コスト負担の割合はもっと大きくなるでしょう。
つまり、日本人もアメリカ人も、自由主義や民主主義社会が大事だとバイデンを筆頭に言っていますが、価格統制をされている社会主義経済と同じ方向に向かっているということです。
中国やその賛同者は貧者や差別をなくそうとせず、富めるものをますます富ませ、それを全体にトリクルダウンさせようという政策で、よほど自由・資本主義に近いような気がします。
長い目、中期的、短期的に見て、どちらが勝つかの回答は違いますが、同じ方向を目指していることは変わりがなく、なぜ、そんなもので対立を煽るのか、不思議に思います。対立を煽る政治指導者は、間抜け…と思っています。
どちらにしても、日本の企業が自由に値上げできる権利を奪われていることが、デフレや長年の停滞の原因だと私は考えています。
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『角野實のファンダメンタルズのススメ』(2021年12月14日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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