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いまマンションは買うべきか?コロナ禍で高騰した3つの理由と今後の値動き=俣野成敏

俣野:ミャンマーの件は、まさに地政学的リスクが表面化してしまった事例というわけですね。

織田:一般に、個人投資家が行う不動産投資は、物件を賃貸で貸し出してインカムゲインを得ることが主な目的だと思います。

賃貸で何より怖いのは、空室リスクです。誰も借りる人がいなければ、お金が入ってきません。それは、国内だろうと海外だろうと同じです。

クーデターや軍事衝突等の不安定要素以外に、コロナで外出制限が出て仕事ができなくなったりすれば、それも空室リスクにつながります。

俣野:数年前、とにかく次に発展しそうな場所を見つけ、値上がりを期待して物件を買い漁っていた人たちは、行動が裏目に出てしまったわけですが。

織田:東南アジアや中東など、政治的に不安定なところでは、「いつ混乱が起きてもおかしくない」という観点から、場所や物件を検討することが大切です。

日本のマンション市場はいつまで値上がりが続くのか?

俣野:海外不動産投資は冬の時代を迎えている一方で、国内のマンション価格は高騰を続けています。これについてはいかがでしょうか。

織田:私は、コロナ禍は一種の戦時下だと思っています。このような状況下で、国内のマンション価格が値上がりしている主な理由は3つあると考えます。

1つ目は、コロナによって住空間に対する人々の需要が喚起されたこと。テレワークの普及によって、自宅が仕事場も兼ねるようになったことから、住空間を見直す人が増えています。

自宅にいる時間が増えるとともに、より快適さを求めて、自宅の住み替えを検討する人が増加しました。

2つ目は、原材料が高くなっていること。特に木材は2021年3月頃より品不足が顕在化し、ウッドショックと呼ばれるまでになっています。

鉄骨なども価格が高騰している影響で、今では10年ほど前に建てられた重鉄骨マンションにプレミアが付いているほどです。

Next: マンション高騰の要因その3は?いま投資用物件を買うべきか否か

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