「セールス=顧客を見つける力」が不可欠
副業で「何を始めたらいいのか?」と悩んでいる人の多くは、特別な技術を持っていないのだと思います。しかし、仮に何か技術を持っていたとしても、たいていはその技術を買ってくれる人(お客さん)を見つけることができずに行き詰まります。
つまり事業を始めるには、どちらにせよ「セールス=顧客を見つける力」が不可欠だということです。
実のところ、副業を始める際に特別な能力は必要ありません。自分の商品がない場合は、他人の商品を売ればいいのですから。
「何もない人は、副業でセールスを始める」というのが、私のお勧めです。
ポイントその2:どうやって人脈を築けばいいのか?
現在の織田さんは、顧客だけでなく、取引相手にも恵まれています。
誰しも、「良い人脈が欲しい」と考えているのではないかと思います。どのようにして1から人脈を築いてきたのか、織田さんにお聞きしました。
「人脈をつくるために、何か特別なことをしてきたわけではありません。実際は相性等の問題もありますから、ご縁が続く人もいれば、離れていく人も当然います。
ただ1つ言えるのは、多くの人と出会うことで、そこからまた新たな出会いのきっかけが生まれる、ということです。その歯車が回り始めるまでは、少し大変かもしれませんが、1度回り始めると、どんどん広がります。
ポイントは、『ビジネスを通じた出会いである以上、ビジネスで相手の役に立つことが大事』という点でしょう。それを心がけていれば、次につながるのではないかと思います」(織田さん談)
織田さんは、サラリーマン時代から富裕層の顧客を持ち、会社では対応できない海外金融コンサルティングなどを提供していました。独立後は、そこから様々な派生業務が舞い込み、事業が拡大してきたのです。
たとえば、織田さんが行なっている事業の1つに、イギリス不動産開発が挙げられます。それは、このような経緯でした。
「イギリス不動産を手がけるようになったきっかけは、シンガポールでビジネスパートナーだったイギリス人が、家庭の都合で帰国したことでした。
『だったら、イギリスで一緒に何か事業をしようか』という話になり、彼が自分の人脈を紹介してくれて始めたのが不動産開発でした。
必ずしも、最初からイギリス不動産の将来性に着目していたわけではありませんでした」(織田さん談)
ビジネスの成功は、お互いの得意分野を掛け合わせた結果であり、「需要が存在している限り、それに応えることでビジネスは成立する」のです。