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韓国新大統領の「反日化」は時間の問題か。政権交代も少数与党で何もできず、旧与党が“沈む船”の舵取り継続

韓国大統領選挙はかなりの接戦のうえ、野党「国民の力」の候補であるユン・ソクヨル氏が当選した。5年ぶりの政権交代である。保守派政権となるが、ユン氏そのものは文在寅氏とは反対の「親日・親米」という肩書きで語られることが多い。実際に日米首脳とは素早く電話会談を行った。しかしながら、文在寅政権の5年間でぶち壊した関係を修復できるとは思えない事情がある。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

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※本記事は有料メルマガ『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2022年3月13日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

文在寅政権の終焉。壊れた日韓関係は改善するか?

3月9日に行われた韓国大統領選挙は、かなりの接戦で野党「国民の力」のユン・ソクヨル氏が当選した。5年ぶりの政権交代である。

保守派政権となるが、ユン氏そのものは文在寅氏とは反対の「親日・親米」という肩書きで語られることが多い。実際に日米首脳とは素早く電話会談を行った。

とはいえ、文在寅政権の5年間でぶち壊した関係を修復できるのだろうか。

日本に接近してくるとしても、狙いは「用日(日本を利用して利益を得る)」だとわかっているので、私は改善などして欲しくないと願っている。岸田総理が騙されないか、とても心配である。

どのみち、約束を守らない国家と付き合う理由はない。それは、政権交代が起きようが同じことだ。

僅差の勝利(0.73ポイント差)の裏にも工作?

野党一本化で尹(ユン)候補と李候補の一騎打ちになった時点で、もう最後の世論調査の結果から「ユン氏に決まり」と多くの日本人は思っていただろう。

蓋を開けてみれば、本番の結果はほんの僅かな差だった。その差は0.73ポイントである。これを票数に直すと、李候補の得票数は1,614万7,738票、ユン候補は1,639万4,815票となる。その差は24万7,077票である。

しかし、気になることがある。なんと無効票が30万票もあったのだ。これは野党一本化を直前に決めたことでの混乱が原因とされる。

投票所で投票用紙が印刷される事前投票(期日前投票)では、投票用紙には両者の名前の横に「辞退」と表示されていたが、本投票では印刷済みの投票用紙が配られたため、「辞退」の表示がなかった。

これを穿った視点で見れば、わざと無効票を増やすために野党一本化をギリギリまで遅らせたんじゃないだろうか。つまり、辞退したことを知らない有権者に辞退した野党へ票を入れさせ、無効にさせた可能性がある。そもそも野党一本化が直前に決まったのも、フェアではない。

少なくとも、投票用紙が印刷される前に野党一本化が決まれば、こんな混乱は起きていなかった。もちろん、無効票がなくなるとはいわないが、半分以下にはできただろう。

Next: 日本と敵対せずに利用したい?米国の次に岸田首相と電話会談

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