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英高級紙も注目。Netflix『はじめてのおつかい』が海外で大人気のワケ。子どもが歩いて買い物に行ける“都市設計”にも脚光?次のブレイク候補はアノ長寿番組か

日本テレビ系列で不定期に放映されているバラエティ番組『はじめてのおつかい』が、動画配信サービスのNetflixにて公開されたところ、海外で大人気となっているようだ。

英語圏向けには『Old Enough』というタイトルで配信されているという当番組。今月12日にはNetflixの英語アカウントでも取り上げられており、「Old Enough is the most wholesome show you’ve ever seen(これまでに見た中で最も健全なショー)」などと紹介。これでさらに現地での人気が加速している模様だ。

Netflixを通じて初めてこの番組に触れたと思われる海外の方からは「I feel like they embody the purest parts of humanity.(人類の最も純粋な部分を体現しているような気がします)」「arguably the best show ever(間違いなくこれまでで最高の番組です)」などと、激賞する声もここに来て多数あがっている。

英国の高級紙も取り上げる事態に

放送開始は1991年ということで、かれこれ30年に渡って親しまれている長寿番組である『はじめてのおつかい』。

ただ、今回のNetflixでの公開以前より、香港・台湾・ベトナム・タイ・シンガポールなどアジア圏の国々では、現地語吹き替え版がテレビで放送されているといい、さらにイタリアやイギリスなどでは、当番組をモチーフにしたとされる同趣旨の番組が、現地で制作・放送されているという。

生まれて初めて一人での“おつかい”に挑む子どもたちを描くドキュメントである同番組。時には思いもよらぬトラブルに遭遇しつつも、けなげに奮闘する姿に、見ているほうも思わず涙……ということで、まさに子を想う親心は万国共通であるとつくづく思わされるところ。

またそのいっぽうで、幼児が一人でも買い物ができる日本の治安の良さや道路・交通事情の安全ぶり、果てはその都市設計などにも、海外勢からの注目が集まっているようだ。

さらに、この盛り上がりを受けてか、先週にはイギリス国内では高級紙のひとつにカテゴライズされている日刊紙「The Guardian」の電子版でも、同番組が取り上げられている。

「the Japanese TV show that abandons toddlers on public transport」というタイトルが付けられたその記事では、日本語のテロップが画面上に絶えず現れる、さらに随所で笑い声や拍手の音が聞こえてくるといった、いわゆる日本のテレビ番組ではお馴染みの演出に対しては苦言を呈しているようだが、番組内容に関しては「It’s an absolute rollercoaster of emotions(それは感情の絶対的なジェットコースターです)」などと、先述のような“子を想う親心”を大いに揺さぶられる番組だと、一定の評価をしているようだ。

次にバズりそうな日本のテレビ番組は?

かつては、NHKで放映された連続ドラマ『おしん』が、様々な国や地域で放映され、エジプトでは放映時間に停電が起きたために、電力会社やテレビ局に民衆が押し掛ける暴動が発生するなど、各国で一大ムーブメントを巻き起こす事態に。さらに『風雲!たけし城』『料理の鉄人』なども、様々な国で吹き替え版や現地制作版が放映されるなど、メイドインジャパンのテレビ番組が世界で人気になるというのは、さほど珍しくもない話。

とはいえ、あの『はじめてのおつかい』が海外でバズったことに関しては、以前から予測していた人はほとんどいなかったようで、日本国内からは一様に驚きの声が。というのも、親が幼い子どもを一人で買い物に行かせるという行為が、海外においては一種の“虐待”にあたるのでは……といった声も、過去にはあったからだ。

いっぽうで、SNS上の一部では「他にバズりそうな番組はないか」といった議論も盛んで、様々な番組があがるなかでも、こちらも超長寿番組である『仮装大賞』を、海外でのネクストブレイク候補として推す意見がどうやら多い模様。とはいえ、もはや海外では何がヒットするのか予測不能ということで、今後も日本では当たり前のように放映されているような意外な番組が、海外でいきなりバズるといった現象が起きてもおかしくない情勢だ。

Next: ネトフリで「はじめてのおつかい」がウケるなら…

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