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10年経っても忘れられぬ議員特権の甘い汁。立憲元議員、自民議員になりすまし新幹線グリーン券などを詐取し逮捕。菅直人氏の“ブーメラン”にも失笑の嵐

元参院議員の男が、現職の国会議員になりすまして東海道新幹線のグリーン券などをだまし取ったとして、詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕されたと報じられている。

逮捕されたのは、立憲民主党の岐阜県連常任顧問を務めているという山下八洲夫容疑者。報道によると、東京駅の駅員に偽造した国会議員用申込書を提出し、東京~名古屋間の往復の新幹線特急券・グリーン券計2枚(2万9,500円相当)をだまし取ったことが逮捕容疑とされている。

駅員がこの際に、2組とも下りの券を渡してしまい、JR東海が申込書に名前を書かれた議員に問い合わせたことで、今回のなりすましが発覚。山下容疑者は調べに対して「議員時代のことが忘れられなかった」「今回が初めてではない」などと供述しているという。

議員を辞して10年以上経っても忘れられない議員特権

歳費とは別に毎月100万円が渡される「文通費」をはじめとして、国会議員が享受する様々な特権や優遇に関しては、このところその在り方が盛んに議論されているところ。

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今回の事件で取沙汰されている「国会議員用鉄道乗車証」いわゆる「JR無料パス」も、国会のある東京と各々の選挙区への往復を日々繰り返す国会議員のための優遇の1つだが、過去には当時民主党だった細野豪志代議士や国民民主党の山尾志桜里元代議士などが、不倫旅行などで私的使用したという疑惑が噴出し、大問題となったこともあった。

いくら使用しても領収書を提出する必要のない文通費、さらに駅職員のミスがなければ不正が発覚しなかったであろう今回のJR無料パスにしても、よっぽどのことが無い限り適正に使われているどうかを伺い知ることは困難。そんな議員らの良識に任せる部分が大きすぎる制度設計が、今回の件も含めて逆に仇になっているといった状況だ。

しかも今回のなりすましだが、同じ党の議員ではなく、なんと自民党の現役議員になりすましていたという点にも、多くの驚きの声があがっているところ。そもそも立憲民主党には、岐阜県選出の現役国会議員が1人もいないため、身内の議員に頼んで申請……といったことはできないわけだが、だからと言ってこともあろうか対立する党の議員の名をを騙るというのは、地元の支援者にしてみればいろんな意味で情けない話といったところだろう。

それにしても2010年の参院選に敗れ、国会議員としての身分を失ってからかれこれ10年以上経つ山下容疑者が、今もなお「議員時代のことが忘れられなかった」と語るほど、国会議員が受ける特権や優遇は美味しすぎるということだろうか。山下容疑者は「今回が初めてではない」とも話しているとのことで、過去の“余罪”がさらに出てくることも大いに考えられそうな情勢だ。

菅直人氏のツイートが図らずもブーメランに

今回の報道を受けて、立憲民主党の代表を務める泉健太氏は、9日午前に自身のツイッター上にて、「現在詳細は不明ですが、事実ならば決して許される行為ではありません」とお詫びのツイート。さらに、同党の西村幹事長も「山下氏の行為は税金の詐取であり、全額を弁済することは当然」というコメントを出している

いっぽうでツイートといえば、今回の件が明るみとなる直前の8日には、立憲民主党の最高顧問である菅直人衆院議員が、日本維新の会に不祥事が多いこと指弾する投稿をしていたようで、そのことも一部で大いに注目される事態に。

今年1月に、維新創設者である橋下徹氏らに対し「ヒトラーを思い起こす」とツイートして以降、泥沼の舌戦が続いている維新と菅氏。今回の「維新関連の不祥事が目に付く」という菅氏によるツイートも、その一連のものだったわけだが、今回の逮捕発覚によって図らずも同党お得意の“ブーメラン”になったと話題になっているのだ。

参院選を間近に控えるなかでの党関係者による議員特権の“悪用”とあって、立憲民主党としてはイメージ悪化は避けられないところだが、さらにお得意の“ブーメラン”も炸裂で、恥の上塗りとなってしまった格好だ。

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