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佐川急便、デザフェス出展者の作品破壊&誤配送で炎上。「荷主の梱包も雑」との批判も噴出し、苦情殺到で佐川が撤退ならイベント存続の危機に?

先の週末に東京ビッグサイトで開催された「デザインフェスタ(デザフェス)」の出展者から、佐川急便の対応が酷いとの声があがっており、大いに物議を醸しているようだ。

なかでもSNS上で大きな反響を呼んでいるのが、ガラス製の作品を出品しようとしていた方による一連のツイート。自ら梱包し佐川急便で配送した荷物を会場で受け取ったところ、すでに段ボールは複数の穴が開いているなどボロボロ状態。中を開けると作品の一部が粉々に割れていたといい、さらにひび割れまでいかなかったものの細かな傷が認められた製品が多く、売り物になったのは用意したものの半分ほどになってしまったという。

いっぽうで、集荷の際も指定時間に受け取りに来なかったとのことで、さらにトラブル発覚後も佐川急便側から約束した折り返しの連絡が来ないなど、不誠実な対応に終始したとのこと。ツイート主は「噂には聞いてましたが、佐川がこんなに酷いとは…」と怒りが冷めやらない様子のようだ。

根強い佐川急便へのネガティブイメージ

年に2回、東京ビッグサイトで開催されているデザフェス。オリジナルのアート作品なら無審査で誰でも出展が可能という間口の広さで人気を博しているイベントだけに、今回も多くの方が自らの作品を出展していたようだが、先述の方と同じように佐川の対応に不満を持つ向きは少なくないようで、なかには誤配送のため、荷物が会場に届かなかったという酷いケースもあった模様だ。

いっぽうで、そんな声に対するものとして結構多いのが「佐川急便はそんなもんだ」といった意見。

“荷物の扱いが雑”だといった佐川へのイメージは相当昔からあったうえに、実際過去には佐川の配達員らしき人物が、荷物や台車を手荒に扱っている様子が録画された映像がYouTubeで公開され、後に佐川急便サイドが「弊社の従業員で間違いありません」と認めて謝罪するという騒動も。

ちなみにその騒動は2016年の出来事と、気付けばかなり以前の話となっているのだが、今もなお取沙汰されてしまうように、一度ついてしまったネガティブなイメージはなかなか払拭されないようである。

このように、割れ物など丁重に扱って欲しい荷物を送る際は、できるだけ佐川は避けるといった声も少なくないものの、今回のデザフェスに関しては佐川急便以外の運送業者が利用できない決まりとなっていた模様。それだけに一部からは、佐川を指定したデザフェス主催者の責任も問う声もあがっているようだ。

苦情殺到で佐川撤退ならデザフェスの今後は…

とはいえ、今回の件でネット上は佐川批判が大勢を占めていると思いきや、決してそうではない模様。取沙汰されているのは、梱包に使われていた“Amazonの箱”だ。

ネットショッピングを頻繁にする方ならお馴染みの矢印のマークが入った段ボールだが、お世辞にも頑丈とは言い難い強度。ゆえに、それを再利用しているのがそもそも間違いだというのだ。さらに荷主はどうやら金属製のパイプとガラス製品を同梱していたようで、そういった点も含めて「梱包が雑」だというという見方はかなり多いようだ。

さらにSNS上では、今回のような苦情が相次ぐようなら、この手の配送業務から佐川急便が手を引く可能性もあるのでは……といった危惧も浮上している。というのもデザフェスに関しては、過去にヤマト運輸や日本郵便も宅配便搬入の指定業者として名を連ねていたようなのだが、すでに撤退してしまっており、残ったのは佐川急便のみというのが今の状況だというのだ。

もしも、今回のようなクレームがあまりにも殺到する事態を受けて、佐川急便が音を上げてしまい撤退するような事態にでもなれば……。これまでの経緯もあり他の大手配送業者が手を挙げることも期待薄で、そうなれば以後イベントとして立ち行かなくなる可能性も大。今回で55回目の開催だったというデザフェスだが、その人気の裏では静かに存続の危機を迎えているようだ。

Next: 「来年も佐川急便だけなら…」

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