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山梨県内で約9400個の桃が盗難→直後に不審な桃が出品で大騒動に。“売り逃げ”疑惑も対応の鈍いメルカリに「上場企業と思えぬ体たらく」と批判殺到

山梨県内で収穫前の桃が大量に盗まれる事件が相次いでいるなか、その盗品ではと疑われる桃が、メルカリに大量に出品されているとして、大きな騒ぎとなっている。

報道によると、盗まれたのは「日川白鳳」という品種の桃で、山梨県の峡東地域にある9つの畑からこれまで約9,400個、約237万円分もの盗難被害が出ているという。

被害に遭った畑は、いずれも約1.5キロ以内と距離が近く、さらに一度に大量の桃を盗んでいくという手口から、警察は同一グループによる犯行の可能性が高いとみて捜査。さらに、地元の警察やJA、それに消防団は、本格的な盗難防止パトロールを開始したという。

まさに収穫直前のタイミングでの盗難に

桃の収穫量が日本一の山梨県だが、今回盗まれた「日川白鳳」は6月下旬頃から収穫ができる早生品種として知られ、山梨で獲れる桃のなかでも主力の品種のひとつ。

警察の調べによると、何者かが畑に侵入して桃を持ち去ったのは今月17日から19日までの間とみられており、まさに収穫直前といったタイミング。なんでも収穫直前には、桃の色付きを良くするために反射シートが地面に敷かれるといい、犯行グループはそれを目印にした可能性もあるとのことだ。

いっぽう、この大量の桃が盗難された事件が大々的に報じられるのと前後して、フリマアプリのメルカリで大量の桃が出品されているのが発見され、SNS上では「盗まれた桃なのでは?」との疑いの声が相次いでいる。

メルカリに出品されている問題の桃だが、写真を見てみると完全には熟していないためか、青い部分が目立っており、収穫前だったという盗まれた桃の状況とも似通っているとも言えなくもない。さらに、他のユーザーからどこ産の桃かと聞かれたところ「山崎県産」と答えたといい、そういった受け答えがかなり拙い点も、かなり不審がられているようである。

さらに桃農家からも、そのメルカリに出品された桃に関して「明らかに桃農家が出品したものではありません」との声があがっている模様。出品されたタイミングや桃の状態から考えるに、盗まれた桃とメルカリに出品されていた桃との関係性を大いに疑いたくなるが、実際にどうなのかについては、警察等による捜査の進展を待つしかないといったところだ。

“売り逃げ”を許すメルカリにも批判の矛先が

農家の方々にとっては、年に1度しか収穫かつ収益化の機会のない農作物を、手塩にかけて育ててきてまさに収穫目前だというタイミングで、ゴッソリと盗まれたとあって、その衝撃は如何ばかりということで、盗みを働いたグループが一刻も早く特定され、捕まることを願うばかり。

いっぽうで、今回の件では窃盗グループだけでなく、見るからに疑わしいような桃が出品されていたのを、実質上“放置”する格好となったメルカリにも、批判の矛先が向く格好となっている。

以前から悪質な転売の舞台になっていると指摘されているメルカリ。最近あった例だけでも、東京五輪で使用された聖火トーチが高額で転売されていたり、またテレビ番組やSNSの口コミなどで人気沸騰中の「Yakult1000」も、メルカリ内で高額転売が相次いでいたとのこと。ちなみに「Yakult1000」に関しては、冷蔵保存が必要な食品の出品を禁止するというガイドラインに基づき、最近になって出品の削除を始めたという。

いっぽうで、転売品よりもタチの悪い盗品の出品も多くなっているようなのだが、少し前には盗まれたブランド品のキャンプ用品が出品されたとして、メルカリなどのフリマアプリ運営に訴え出たところ、門前払いにされたとの報道も。フリマアプリ利用者の増加で出品数が飛躍的に伸びているといった事情はあるのだろうが、それにしても管理が行き届かなすぎで、さらに対応も鈍重だというのだ。

ちなみに問題視されていた桃だが、すでに“売り切れ”となっている模様で、仮に出品された桃が盗品だったとすれば、メルカリはまんまと“売り逃げ”を許したことに。SNS上では「上場企業と思えぬ体たらく」「手素料が入ればOKで、話題になるまで見て見ぬ振りなのだろうか」などと、メルカリに対する批判の声が渦巻いている状況である。

Next: 「上場してるのにいつまでもこーゆーの対策取らないよね」

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