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安倍元首相銃撃と米雇用統計でドル円相場「逆流」も。今夜の展望とトレード戦略=ゆきママ

先行指標は全体的に悪化も大規模レイオフが影響するほど弱くもない

それでは、先に発表されている雇用指標の数字を見ながら、今日の展望を考えていきたいと思います。

雇用指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

雇用指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

雇用指標の悪化は顕著ですね。いずれも前回(5月)から悪化しています。一方で、新規失業保険申請件数の数字を見ると依然として堅調であり、極端な雇用減少にはつながらないと思われます。

最近はテスラ社やツイッター社の人員削減が話題となりましたが、テック企業の多くで大規模なレイオフ(一時解雇)が行われていることで、雇用市場に対する懸念が強まっていましたが、トータルで見る限り求人そのものはまだまだ活発に行われているのでしょう。

とはいえ、テック企業の賃金水準の高い人々が職を失うことが想定されるわけで、平均時給、賃金上昇率はややピークアウトも想定されるので、全体で予想を上回るような強い数字というのも想定しにくくなったのが現実かなと思います。

安倍元首相が撃たれたことで円高。短期的には押し目を狙っても良い

安倍元首相が撃たれたことで瞬間的に円高となっています。この値動きは安倍元首相主導の日銀の金融緩和政策終了を意識したというよりは、海外からは重大なテロ事件ということでポジションをフラットにする、巻き戻しということでしょう。

ドル円チャート(日足)

ドル円チャート(日足)

瞬間的に135.30円台まで下落する神経質な値動きとなっています。基本的に21日移動平均線のある135.30円や135.00円の大台節目ラインは意識されやすく、今後も下押しする動きがあれば軽めに買って10〜30銭程度の値幅を狙うトレードはありでしょう。

とはいえ、今回の雇用統計に関しては、ポジションはなるべく持たずに望みたいところでしょう。今回はいつも以上に重要度の高いイベントと言えます。

Next: 今夜のトレード戦略は?想定レートは1ドル=134.40〜137.00円

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