fbpx

投資初心者でも今日からできる「利回り重視」高配当株ポートフォリオの作り方3種とおすすめ銘柄=栫井駿介

利回り重視のポートフォリオ

具体的なポートフォリオ・そして銘柄を解説します。
まず1番目、利回り重視の銘柄、これでポートフォリオを組みました。

04.jpg

先ほどの条件を満たした銘柄を紹介します。

利回り重視の3銘柄のポートフォリオ利回り平均が6.46%。
かなり高い数字になっています。今、高配当銘柄の配当利回りがかなり高い状態です。

すなわち、今こそ投資のチャンスである可能性が高いということです。
なかなかこれほど配当利回りが高い期間っていうのは、珍しいと思います。

その3つの銘柄がこちらです。

  • 西松建設:7.18%
  • 日本たばこ産業:6.39%
  • あおぞら銀行:5.82%

特に日本たばこ産業は、配当大好きな方にとっておなじみの銘柄だと思います。

1つ1つ説明していきましょう。

西松建設

西松建設は業績を見てみますと、売上高は行ったり来たりですが、利益はここのところ調子良くて上がっています。
そしてキャッシュフローを見ると、プラスになったりマイナスになったりです。

(西松建設は)建設会社で土木工事など公共工事などをやる会社ですが、キャッシュフローにちょっと癖があるのです。
癖というのは、工事を受注したときにはお金入ってこないのです。
しかし一方ではコンクリートを買うなどで、最初にお金が出ていきます。

そして、完成し受け渡しになったときにお金が入ってくるので、キャッシュフローのばらつきが結構大きくなるのです。
ゆえにトータルで見てプラスになっているかどうかということを確認する必要があります。
ここに関しては少しプラスぐらいかなというところで、悪くはないと思います。

そして配当を見てみますと、20年3月期に大きく上げました。
さらに今期も上げるということです。
今期上げたところでなお、配当利回りは7.18%と、まだ許容範囲かと思います。

また景気連動的な側面があって、それは需要です。
土木工事とか建設需要によって業績が遅れるので、必ずしも安定的とは言えません。
とはいえ今、配当利回りが7.18%ということですから、これはかなり高いのではないかと思います。

可能性としては今後、景気後退は懸念されてるんですが、主要事業はやはり公共工事に依存する土木工事です。景気が悪くなったときには、公共工事を政府が活性化させることによって、需要がまた見込めるのではないかと思います。
そういった意味で、ポートフォリオに入れさせていただきました。

日本たばこ産業

2つ目の銘柄、日本たばこ産業_JT_です。
これは配当利回り6.39%。高配当ではおなじみの銘柄です。
業績見ていただきますと、大きく下がっているのは、会計基準の並行の影響です。
基本的にはほぼ横ばいで動いていると考えていただいて良いと思います。

日本だけ見ていると確かに喫煙率がかなり下がってきて、相当厳しいという見方もあります。
しかし一方で海外に進出してきて、海外で例えば新興国などでは喫煙率が高かったりするので、そちらで利益を得ているという状況になってきます。
また喫煙率下がっても、どんどん値上げを行っていますから、その分、利益は継続的には出しやすい状況です。

ただ1点懸念されるとしたら、新興国がロシアに結構依存しているのです。
今の状況下で、ロシアから例えば撤退ということになると、利益の大きな部分がなくなってしまうということになりかねません。
そうなってくると、業績も配当もストーンとだるま落としのように抜けるようなことはあり得るかもしれません。

ただ、企業自体が危ないのかというと、決してそうではないと思っています。
あくまで、業績のベースがくんと減ってしまったということになるでしょう。

キャッシュフローを見ましても、ほぼ黒字が続いています。
実はキャッシュフローは、非常に潤沢な会社なんです。

配当を見ましても、減配というのもあったんですが、基本的には高いところで維持できています。
配当性向は、75%を目標としています。

75%ということなので、利益次第で上がったり下がったりする銘柄です。
しかしそんなに大きく減ることも、ロシアの件を除けばないと思われ、利回り6.37%はかなり高いと思います。

あおぞら銀行

3つ目のあおぞら銀行、ここは結構特徴的です。
というのも普通は配当っていうと、年に2回ないし1回で、半期ごとあるいは1年待つだけというところが多いんですが、あおぞら銀行は、年4回配当を行っています。

ゆえに配当を毎回毎回待つ必要もなく、細かくもらえるという点で非常に大きいメリットのある銘柄となっています。
業績見てみますと、一見このグラフだけ見ると上がったり下がったり見えますが、経常利益に着目すると、実は一定の利益を出し続けている。これ軸が小さくなってしまっているだけで、利益としてはほぼ一定のものを出し続けています。

フリーキャッシュフローも基本的に黒字です。たまに赤字のときもありますが、基本黒字ということで安定しています。

配当も、基本的に配当性向50%ということで、上がったり下がったりはします。
しかしやはり利益が安定しており、基本的には横ばいというところ。

年4回配当が得られて、利回り5.82%と結構高い水準となっています。
従って利回り重視のポートフォリオを組むという意味では、やはりこれも悪くないと考えます。

Next: 「安定性重視」のポートフォリオに入れたい銘柄は?

1 2 3 4 5 6 7
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー