要注目の重要指標・イベント・要人発言等
4月の全米活動指数(NAI):3カ月ぶりプラス圏
シカゴ地区連銀が19日に発表した4月のNAIは+0.10と、3月のマイナス0.55から大きく上昇し、3カ月ぶりのプラス圏に浮上しました。
NAIは異なる85の経済指標をまとめて平均化し、景気動向の速度を指数化したもので、数値がゼロよりも高ければ平均を上回る成長を示し、ゼロ未満ならば成長が平均に満たないことを示します。
ただ、3カ月の移動平均はいまだマイナス圏にあり、早期の追加利上げにはまだ厳しい状況であると思われます。
4月開催分のFOMC議事録:「大半のメンバーが、経済状況が保証されれば6月の利上げは適切になる」との見解
これは、単にFRBが「6月の可能性も封印はしたくない」との意図を込めている文言であると思われますが、足下で手掛かり材料難に陥っている市場では、これに少々過剰に反応したようなところがあります。
足下ではドルを買い戻す動きも強まってはいますが…いたずらにドル高傾向が強まれば、米政府・当局から再びそれをけん制する動きが出てくる可能性は高いと見られます。
今週のマイ・ベスト
【戦略1】ドル/円の戻り売り
今年の秋口以降には、ドル/円が本来の強気トレンドに戻ると筆者も考えてはいますが、今はまだ「その時期」ではないと思います。
110円台前半には一目均衡表の日足「雲」下限が位置しており、ここはどうしても上げ渋りやすいところです。
4/28高値から5/3安値までの下げに対する76.4%戻しも110.38円のところにあり、このあたりで強く上値が押さえられると、一旦は失望売りが出るのではないかと考えます。