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三栄コーポレーション—3Q服飾雑貨事業が好調に推移、業績予想の上方修正を発表

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三栄コーポレーション<8119>は3日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.0%増の286.99億円、営業損失が1.27億円(前年同期は6.80億円の損失)、経常損失が0.88億円(同4.95億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.72億円(同6.49億円の損失)となった。

家具家庭用品事業の売上高は前年同期比12.7%増の165.65億円となった。OEM事業では、国内外での消費活動の回復を受けて、受注状況が改善し、前年同期比で増加した。ブランド事業においては、ドイツのテーブルウェアブランド「Villeroy&Boch(ビレロイアンドボッホ)」等を取扱うエッセンコーポレーションの売り上げが前年同期比で増加したが、巣ごもり需要の減退により「MINT(ミント)」などの家具・インテリアのネットショップの売り上げが、前年同期比で減少した。セグメント利益は、原材料価格や物流コスト上昇に加えて円安の影響もあり、前年同期比0.40億円減の5.53億円となった。

服飾雑貨事業の売上高は同39.4%増の82.05億円となった。OEM事業では、移動・行動制限の緩和が世界的に進んだことから、トラベル商材の需要が回復傾向にあり、前年同期比で増加した。ブランド事業においては、消費活動の回復や店舗集約による販売力向上等の効果もあり、ドイツのコンフォートシューズブランド「BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)」等を販売するベネクシーおよびベルギーのプレミアム・カジュアルバッグブランド「Kipling(キプリング)」を販売するL&Sコーポレーションの売り上げが、前年同期比で増加した。セグメント利益は、売上高の増加およびブランド事業における店舗集約等の経費削減施策により、同7.47億円増と大きく改善し、2.46億円の黒字に転じた。

家電事業の売上高は同5.7%増の27.04億円となった。OEM事業では、受注状況が伸び悩み、前年同期比で微減となった。ブランド事業においては、理美容家電・調理家電などを取扱うゼリックコーポレーションの売り上げが、海外向け調理家電が堅調に推移したことを主因として、前年同期比で増加した。セグメント損益は、原材料価格の高騰や受注減にともなう原価率の上昇もあり、同1.29億円減の3.82億円の損失となった。

2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比11.8%増(前回予想比2.7%増)の380.00億円、営業損失が4.00億円(同1.00億円良化)、経常損失が3.00億円(同1.00億円良化)、親会社株主に帰属する当期純損失が4.00億円(同1.00億円良化)としている。
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