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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米利上げ休止に思惑も過度な警戒は後退

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28日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。米連邦準備制度理事会(FRB)の見解で利上げ休止に思惑が広がり、ドル売り地合いが続く見通し。ただ、過度な金融システム不安は和らぎ、リスク回避の円買いは縮小しそうだ。

前週末はドイツ銀行株急落で欧州銀の経営不安からユーロ売りが優勢となったが、週明け27日の取引は過度な懸念は後退し、ユーロの買戻しが目立った。ユーロ・ドルは1.08ドルまで持ち直し、ドル・円はリスク回避的な円買いの後退で131円80銭付近に浮上。本日アジア市場は米2年債利回りの低下が材料視され、ドル売り優勢の展開に。ドル・円は131円半ばから130円前半に軟化し、クロス円はドル・円に連れ安した。

この後の海外市場は米金融政策方針が注視される。ジェファーソンFRB理事は講演で、利上げ継続や銀行経営問題についてのコメントを避けた。また、これまでの引き締めの効果を精査中としながらも、インフレ率に関しては伸びの鈍化を指摘。バーFRB副議長の議会での発言内容も慎重とみられ、利上げ休止の見方が強まりそうだ。一方で金融当局の対応で欧米金融システム不安の緩和が期待され、円買いが縮小すればドル支えるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・22:00 米・1月FHFA住宅価格指数(前月比予想:-0.3%、12月:-0.1%)
・22:00 米・1月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+2.50%、12月:+4.65%)
・23:00 米・3月消費者信頼感指数(予想:101.0、2月:102.9)
・23:00 米・3月リッチモンド連銀製造業指数(予想:-9、2月:-16)
・23:00 バー米FRB副議長(銀行監督担当)証言(上院銀行委員会)
・02:00 米財務省・5年債入札

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