ミツバチ製品の開発・通信販売を手がける「山田養蜂場」の専務取締役で現社長の次男である山田満生容疑者が、東京都迷惑防止条例違反(盗撮)と児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の両容疑で逮捕されたと報じられ、大きな波紋を呼んでいる。
報道によれば、山田容疑者は都内の20代無職女性と共謀。東京都八王子市にある入浴施設の女性脱衣室内において、女が透明な防水カバーに入れたスマートフォンを首からさげ、女性の裸体を動画で盗撮したとのこと。
20代無職女性は、自身の裸の画像と引き換えに満生容疑者から金を受け取る“パパ活”を行っていたものの、「あなたの裸には興味はなくなった。若くてきれいな人を撮ってまわってください」などと指示され、盗撮行為に至ったとのこと。今回の逮捕容疑とは別に、都内2か所の入浴施設でも複数の女性を盗撮したといい、計14万円の報酬を得たという。
また、警視庁が山田容疑者のパソコンなどを解析したところ、SNSで知り合った都内の女子高校生にわいせつな動画計30点を送信させていた疑いも浮上。山田容疑者はこれらの容疑を認めているという。
同族経営の“歪み”を指摘する声も
ローヤルゼリーをはじめとした健康食品や化粧品など、様々なミツバチ産品を製造・販売している山田養蜂場。
創業者である山田政雄氏が、昭和20年代より岡山県の山間部で養蜂場を始め、それを受け継いだ政雄氏の息子で現社長の山田英生氏の辣腕により、同社商品の通信販売会員数の飛躍的増加に成功。それによって会社の規模も瞬く間に拡大し、今では同グループの従業員は1,600名強(2022年6月現在)、売上高もグループ全体で約574億円という大企業に成長した。
そんな同社の主力商品であるローヤルゼリーだが、初代・山田政雄氏の娘さんが先天的な重度の心臓疾患だったことで、少しでも健康になって欲しいとの切なる想いから、ローヤルゼリーの研究により没頭したという話は、同社のCMでも取り上げられるなどして、大いに知られるところ。
そういった“家族愛”といったものも、会社の理念のひとつとして顧客に大いに訴えて来た経緯もあるだけに、そのまさに家族の一員である人物が、なんとも破廉恥な犯罪で逮捕されてしまったという今回の件が、同社にもたらすマイナスイメージは計り知れないといったところだろう。
それにしても、このところは特に多いといった印象の盗撮行為を巡る報道。近年は高機能の小型カメラが付いたスマホの普及を背景に、盗撮行為の検挙件数が増えているといったデータもあるようで、あまりに盗撮行為が増えているが故か、それをネタに強請って大金をせしめる“盗撮ハンター”といった手合いも増えているなど、まさにカオスな状況である。
そんななか、今回の件とほぼ時を同じくして取沙汰されていたのが、有名学習塾「四谷大塚」の社員が、業務中に生徒をローアングルから盗撮していたことが発覚したという件。なんでも小児性愛者らが出入りする十数人規模のSNS上の限定グループに、その動画を投稿していたということで、自らの性欲を満たすことにくわえ、そういった地下コミュニティ内における承認欲求欲を満たすといったことも、男を犯行に駆り立てたのではと想像されるところ。
いっぽうで今回の山田容疑者の件だが、完全に自らの性欲を満たすための犯行だったように見受けられるところ。最近では、盗撮した動画をネット上で販売するフォーマットも整っており、それで荒稼ぎをするといった者も少なくないが、今回の山田容疑者に関しては盗撮動画を売っていたという報道は今のところ出ておらず、それどころか先述の通り山田容疑者は、盗撮に加担したパパ活女性に金を渡していたと伝えられている。
このように自分の手は直接汚すことなく、金の力で寄って来たパパ活女性を使う格好で、労せずして自らの性癖ライブラリーを充実させようという卑劣な魂胆は、いかにも苦労知らずな同族経営の“ボンクラ息子”らしい思考といったところ。
最近ではビッグモーターに関する一連の報道で、兼重宏行社長の息子で副社長だった宏一氏の“傍若無人ぶり”がしきりに伝えられているだけに、SNS上ではそれと絡め「ジュニアの倫理観の無さ」「同族経営では…無能なカスでも専務」といった呆れる声も多く飛び交っているようだ。
ビッグもーたーの社長の息子(副社長)も山田養蜂の社長の息子(専務)もろくな事をしないな
何代目に当たるボンボンかは知らないけどちやほやされて育って苦労なく経営陣にいたんだろ— 風の谷のまのウサ∞ (@manousa0909) August 14, 2023
山田養蜂場の山田満生(33さい)
同族経営では…
無能なカスでも専務という役職者が与えられるんだよねビックモーターと同じだわ
— あと (@atoreiyu200001) August 14, 2023
ビックモーター然り、ジュニアの倫理観の無さにおどろく。
教育よりも経営を優先した結果だろうか。【速報】山田養蜂場の専務を逮捕 山田満生容疑者 「あなたの裸は飽きたので…」 パパ活相手に脱衣場で盗撮させたか 女子高校生のわいせつ動画も | TBS NEWS DIG (1ページ) https://t.co/pUTb0JTLlq— 平野幸司(KOJI HIRANO)/ ㈱果実工房 代表取締役社長 (@koji_hirano1) August 14, 2023
取締役の逮捕に山田養蜂場はノーリアクション
このようにSNS上では、ビッグモーターの“社長の息子”と絡めた言説も飛び交っているなか、今後気になるのが山田容疑者への会社としての処分だ。
というのも、ビッグモーターの“ボンクラ息子”兼重宏一氏はというと、社長だった父親の辞任と同時に副社長の座を追われたわけだが、ここまで一切記者会見などの表舞台に出ることなく“雲隠れ”している状況。ビッグモーターの経営一応はを引く格好となった兼重親子だが、同社の株式を100%保有するのは、この親子2人が取締役を務める資産管理会社で、今後ほとぼりが冷めたら父親はともかく、息子のほうは舞い戻ってくるのではと専らの噂なのだ。
これと同様に山田容疑者も、仮に一時的には役職を解かれるといった処分があったとしても、その後いつの間に経営陣に復帰するといった話も……なにしろ同族経営、あまつさえ“家族愛”を標榜する企業だけに大いに考えられそうなのだ。
ちなみに先述した四谷大塚での盗撮事件だが、まだ警察による捜査の途中で当該社員の逮捕には至ってない状況なのだが、すでに四谷大塚側は懲戒解雇にしたとのこと。そう考えると、すでに逮捕もされており、しかも盗撮だけでなく児ポ法での容疑も掛けられている山田容疑者を、山田養蜂場側もいくら大事なボンボンだとはいえ、庇い切れるものとは考えにくいのだが……。ちなみに、社長の息子で専務取締役も務める山田容疑者が逮捕されたという、社にとって明らかに一大事といった今回の件に関して、同社からはまだ何もリアクションが無いといった状況だ。
Next: 「金を持つと人間が腐る」









