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日経平均は大幅反発、先物の買戻し一巡後は上値の重い展開に

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先週末8日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は130.49ドル高(+0.36%)と続伸し年初来高値を更新、S&P500は18.78ポイント高(+0.41%)も続伸し年初来高値を更新、ナスダック総合指数は63.98ポイント高(+0.45%)の続伸で取引を終了した。米雇用統計が予想を上回り早期利下げ期待が後退し、寄り付き後、下落。消費者信頼感指数も予想を上回りソフトランディング期待が下支えとなり上昇に転じた。エネルギーセクターの上昇も手伝い、堅調に推移。長期金利の上昇が警戒され一時伸び悩んだものの、相場はプラス圏を維持し終盤にかけ上げ幅を拡大し終了した。セクター別では耐久消費財・アパレルや半導体・同製造装置が上昇した一方、家庭・パーソナル用品が下落。日経平均は、先週末比357.23円高(+1.11%)の32665.09円で取引を開始した後、225先物に断続的な買いが入ったとの観測から、9時20分には、先週末比625.22円高(+1.94%)の32933.08円まで上昇した。ただ、33000円の大台手前では、12-13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控えていることから、様子見ムードが強まり買い一服となった。
 
 大引けの日経平均は先週末比483.94円高(+1.50%)の32971.80円となった。東証プライム市場の売買高は15億5571万株、売買代金は3兆4572億円だった。セクターでは、電力・ガスが4%超上昇し、石油・石炭製品、水産・農林業、卸売業、建設業、サービス業、機械、ゴム製品がこれに続いた。一方、その他金融業の1セクターのみマイナスとなった。東証プライム市場の値上がり銘柄は85%、対して値下がり銘柄は12%となっている。
 
 個別では、米国市場で半導体関連銘柄が上昇したこともあり東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の上げが目立ったほか、指数寄与度が大きいファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>も上昇。また、原発再稼働観測を材料に東京電力HD<9501>が後場一段高となり4日続伸となったほか、金融政策の早期正常化観測が高まっていることを背景に、みずほFG<8411>、三菱UFJ<8306>などメガバンクもしっかり。その他の銘柄では、目標株価引き上げで東映アニメ<4816>が上昇したことから、東映<9605>もマドを伴う大幅高となった。

 一方、日経平均採用銘柄では、オリックス<8591>がさえなかったほか、最新ゲームで苦情が発生しているとの報道を受けてネクソン<3659>が大幅下落。その他の銘柄では、エイチーム<3662>は24年7月期決算が嫌気された売られたほか、サイゼリヤ<7581>は円高一服を受けて利益確定売りが先行した。
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