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予想PER12.4倍まで売られた日本株は「やり過ぎ」/上値時期・水準は修正=馬渕治好

木曜終値ベースの予想PERは12.4倍

6/16(木)の終値(日経平均が15434.14円)で推計すると、予想PERは12.4倍と13倍を大きく割り込んでおり、企業収益の2016年度に予想される水準と比べると、売られ過ぎになっていると言えます。

またこの水準は、今年2/12(金)に終わる週の(週平均としての)最低値である11.9倍に近い値です。こうした点からも、目先の下値探りが一巡すれば、株価は底入れ・反転に向かうと予想します。

これまでの相場見通し

なお、年内の株価や米ドル円相場の見通しとしては、月次見通し資料「花の一里塚」やセミナー講演資料などでは、日経平均の下値を16500円、米ドル円の下値を107円と予想していました。ここ数日、既にその下値目途を割り込んでいたわけですが、早晩実際の相場がレンジ内に戻ると考えていました。しかし前述したような当面の波乱を踏まえると、日経平均は2月安値とほぼ同水準の15000円、米ドル円相場は(米ドルの対円での)最近の最安値を更新して102円辺りまでの押しはありうる情勢と言えます。

ただ、目先は国内株価や外貨が売られ過ぎており、経済実態等には(たとえ英国がEUを離脱したとしても)大きな悪化は生じていないことなどから、日本株や米ドル円相場が下げ続けるような展開は、全く見込んでいません。

その後は、月次見通し資料や講演資料等における市場見通しでは、年央(当初は6~7月と想定)にかけて、たとえば日本株であれば、参院選前の経済対策等を好感して、日経平均は2万円を超える実力があるが、その後は好材料が剥落し、年末には再度18000円前後に下押しする、と想定していました。

米ドル円相場も、今後は米国経済の堅調さや連銀の利上げ(7月を想定)を受けて、120円に達しうるものの、それから年末にかけては、大統領・議会選挙に向けて政治的に内向きの空気が広がることなどにより、米ドル高に対するけん制が盛んとなり、112円程度に押す、との予想でした。

上値の時期と高さを修正、年末の水準は現水準より上と予想

しかし、国内株価の高値のタイミングとしては、参院選前と想定していた第二次補正予算を含む経済対策が、秋口(9月頃?)にずれ、日銀も追加緩和を7月にうつ可能性があることから、当初より後ずれして、8月頃が高値となりそうです。

また、国内株価、米ドル円相場ともに、足元これほど投資家のポジションが傷んでしまうと、上昇力がある程度限定的になったことは否めません。述べたような政府・日銀の動きについても、対策が出た方がプラスではありますが、株価を目覚ましく押し上げ、著しい円安を引き起こすような策はありません。

このため、残念ながら、日経平均の今年の高値は2万円に達せず、米ドル円相場も110円台のどこかまでの戻りにとどまる、と見通しを下方修正します。

ただ、そうであっても、8月頃から下落に向かった場合の、年末の日経平均株価や米ドル円相場の位置は、現水準よりは上だと予想しています。

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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」』(2016年6月16日号外)より
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