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朝鮮半島がキナ臭い日も安心。有事のマーケットはこう乗り越えよう=児島康孝

東日本大震災でドル円相場はどう動いた?

典型的な動きとなったのは、東日本大震災の発生後です。2011年3月11日(金)のドル円の始値は82円97銭。終値は81円83銭でした。翌週、被害の大きさが認識され、日足は陰線が続きます。3月14日(月)から3月17(木)にかけてはドル安円高となり、3月17日(木)には一時76円32銭付近をつけます。

ところが、そこから突然、反転します。3月18日(金)の終値は80円58銭付近で、日足が陽線に。3月18日(金)午前に、G7の財務相・中央銀行総裁が臨時の電話会合を実施し、「円売り」協調介入で合意。翌週以降もドル円は上昇(ドル高・円安)となり、4月6日(水)に85円48銭まで上昇(ドル高・円安)しました。

つまり、3月11日(金)に1ドル約83円だったドル円は、1週間ほどで76円台へ。しかし、その後の協調介入で逆に円安方向に反転し、4月6日(水)には85円台となっています。

83円→76円台→85円台

東日本大震災の場合は、円高ドル安の初動が「4日間のドル安円高」でしたが、この長さは起こった現象の重大性によって異なります。出来事の重大性が低い場合には、サイクルは短く、1日(24時間)のうちにこのような危機反応から反転が起きることもあります。重大性が高い場合には、1週間から2週間程度のサイクルということになるわけです。

このように有事や危機では、ますポジションが解消され、解消されると今度は突然に反転するという特徴があります。

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