最高のビジネスチャンスをどう活かすか
無論、経営者にとっては大変な時代になります。人手は増やせない。生産性向上、特に「サービス分野」の生産性向上について、我々日本国民はほとんど経験を持ちません。
別に、i-Constructionに限りませんが、新技術を導入し、本当に生産性向上を実現でき、人手不足をカバーできるのか、事前には確信が持てません。あらゆる技術導入、投資がそうですが、結局は試行錯誤の連続です。
失敗事例も、山のように出てくるでしょう。
それでも、根性を出して「投資」をするのです。その「投資」lこそが、日本経済を牽引します。
幸運というわけではないですが、今後の日本では「国内のサービス分野の生産性向上」という需要が巨大化していきます。さらに、サービス分野の生産性向上を実現する製造業、工業技術も、未だ我が国は保有しています。
需要に対し、供給能力が不足する。最高のビジネスチャンス(儲け時)がやってくるのです。
最も、将来は常に不確実です。それでも、将来のために投資をする経営者の「血気」「野心的意欲」「動物的な衝動」について、ジョン・メイナード・ケインズは「アニマルスピリット」と名付けました。
我々、日本の経営者に必要なのは、資本主義を牽引するアニマルスピリットを取り戻すことであり、竹中平蔵氏が取締役会長を務めるパソナのような「口入れ屋」に、外国人労働者導入の際の中抜きビジネスを許すことではないのです。
資本主義経済である以上、人手不足は生産性向上のための四投資でカバーしなければなりません。アニマルスピリットを取り戻しましょう!
同時に、安倍政権の「外国人受け入れ拡充」に反対しましょう。
『三橋貴明の「新」日本経済新聞』2016/9/15号より
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