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相場の常識崩壊!「日経平均2万円、1ドル125円」到達の日は近い=長谷川雅一

上昇エネルギーは「黒田バズーカ」の2倍

言うまでもなく、この強烈な「円安」が、このところの株高の原動力です。この「円安」が続く限り、株高も止まらないでしょう。

もしも、今の円安・株高の流れが止まるとすれば、トランプ次期大統領が、「今のドル高は行き過ぎだ。容認できない」と「ドル高牽制発言」をする時かもしれません。

しかし、そのトランプ氏が「減税する」「公共投資もやる」と宣言している限り、国債は売られてアメリカの長期金利は上昇しますから、ドル高傾向は続きやすい。

つまり、トランプ氏が作りだした「ドル高」を、トランプ氏自身が止められない可能性すらある、ということです。それほどまでに、今の「ドル高」エネルギーは凄まじいと言えます。

今回のドル高で思い出すのは、2014年10月31日に始まった、いわゆる「黒田バズーカ」によるドル高局面です。このとき、米ドル/円は、6週間ほどかかって(27営業日で)12円上昇しました。

それでも「かなりの急騰だ」と感じましたが、今回は13営業日で13円。あのときの約2倍のスピードでの急上昇となっています。

相場の上昇エネルギーが2倍だ」と言い換えることもできるでしょう。今、多くのトレーダーが、迷わず「買い」を続けているのです。

「円安・株高」はさらに続く

もちろん、どんな強い相場にも「終わり」が来ます。今回の「トランプラリー」も、いつかは終わり、米ドル/円はまた、本来の「円高路線」に戻るでしょう。しかし、今のところトランプ相場の終わりは見えません。

このところの「円安」の原動力は、アメリカの長期金利の上昇です。アメリカの長期金利は、現在、2.3~2.4%付近にありますが、まだ上昇余地があり、マーケットには、さらに金利が上がる要素しか見当たりません。

一方、日本の長期金利は、政府によって上昇にブレーキがかけられている状態です。こうなると、まだ当分の間、日米の金利差は開きやすい。

アメリカの長期金利が上昇傾向にあることが、誰の目にも明白で「わかりやすい」ため、「ドル買い」が続きやすい状況です。加えて、これまで続いてきた「円に対する信任」がやや弱くなっているようにも感じます。

つまり、この「円安・株高」の流れは、なかなか止まらない。さらに続くのではないか、と思います。

Next: いまから株やドルを買うとして、いくらで買えばいいのか?

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