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なぜ内需縮小? 幻の秘儀「三年殺し」を喰らった日本経済=内閣官房参与 藤井聡

ついに「三年殺し」が日本経済でも実現しつつある

ついてはこの度、内閣府の統計値を用いて検証したところ…幸か不幸か、この四年前の指摘通りに、「三年殺し」の状況が日本経済において実現しつつあることが分かってしまいました。

今から四年前半前の平成24年3月22日、参議院予算委員会の公聴会で、当方は消費増税について反対派の学識経験者として招聘されました。

その際、次のように発言いたしました。

「増税後すぐには影響は出ないのですが、(中略)三年目辺りから景気が…

藤井 聡さんの投稿 2016年11月28日

ついては、詳しくこのグラフを解説しましょう。

このグラフには、名目GDPの成長率(名目成長率)と、その名目GDPから輸出入の影響を除去した「内需」についての名目GDPの成長率(内需・名目成長率)を示しています。

(※ちなみに、名目GDPに比した「純輸出」(輸出から輸入を差し引いた値)の大きさ(絶対値の水準)の割合は、過去12年間の平均でたった「1.2%」に過ぎません。つまり、名目GDPの99%近くが実は「内需・名目GDP」で占められているわけです。)

さて、上記のグラフの「名目GDP」(灰色の線)に着目すると、リーマンショック後しばらくマイナス成長の時期がありましたが、アベノミクスが始まった2013年以降、一貫して「プラス」であることがわかります。

しかし(以前も別記事で指摘しましたが)、消費増税後、内需が大幅に縮小し、「輸入」が大きく低下し、そのあおりを受けて名目GDPが大きくなってしまっているのが実態です(名目GDPは、とにかく輸入が減れば大きくなるものなのです!)。いわば、その名目成長率は、輸入減少によって、見かけ上、増えているように見えているだけ、という次第。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2016/11/15/fujii-223/

その結果、名目成長率(灰色線)では、「増税の影響」がほとんど分からなくなっているのですが――内需・名目成長率(黒線)に着目すれば、「増税の影響」をくっきりと見てとることができます。

増税以後、内需成長率は右肩下がりに低下していき、三年目にして明確にマイナスの水準に至っているのです。そして今、内需成長率は三期連続(前年同月比で)「マイナス成長」の状況に至っています。

もう少し詳しく言うなら、消費増税翌年の2015年1-3月期にも内需成長率は一度「マイナス」に突入していますが、マイナス成長は一期だけで、その後回復し「プラス」成長になっています。つまり、増税二年目よりも三年目の方がより激しく内需が縮小しているのが実態なのです。

Next: 消費増税さえなければ、日本経済はデフレ脱却を果たしていた

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