買い物の中心は自店発行の提携クレジットカード
姿を変えつつある大手家電量販店ですが、店を回ってみると、気がつくことがあります。どの店も品揃えがほぼ決まっており、値付けも大差がないことです。「他店よりも1円でも安い商品があったらレシートを持ってきてください。さらに安くいたします」といった表示があったりしますが、目玉商品を除いて、飛び抜けて値段の安い製品はほとんど見かけませんでした。
あったとしても、店員が他店の値段にすぐに対応してくれます。競争が熾烈になっているので、値段的に差をつけるのが難しくなっているのが現状です。
以前は家電量販店に行くと、店員との値引き交渉が楽しみでしたが、今はほとんどありません。
だいたい値引きという概念がなくなったようです。本体価格を引き下げるといったことは少なくて、代わりにポイント10%分をカードに載せるからといった具合になります。
売り場ではオマケはすべてポイントで処理するといった流れになっていて、現金ベースで割り引いて欲しいと願っている私などには、味気ない気がします。
しかし、ポイントサービス中心の、カード中心の時代になったのだから、ある程度は仕方がない、それに合わせるしかないとも思うのです。
家電量販店発行の提携クレジットカードの共通点
各社の提携クレジットカードには、見逃せない点があります。
大手家電量販店ではそれぞれに独自のポイントサービスを用意しており、その多くが現金で買い物をすると、基本的に商品価格の10%分のポイントが付くというものです。
しかし、クレジット払いで買い物をした時は、ポイント還元率が下がって8%にしかなりません。それをカバーするのが、各店の提携クレジットカードなのです。
このカードを使えば、現金で買い物するのと同じ10%の還元率で買い物ができます。これが提携クレジットカードの最大のウリで、この還元率の高さで顧客を囲い込もうとしているのです。
その他にも、これらのカードには様々なサービスが付帯しています。
・2種類のポイントが同時に貯まる
・ネット通販で配送料などが優遇される
・電子マネーとの交換が有利になる
などです。
利用する店が決まっているなら、その店の発行する提携カードを使わないと損をするという構造になっています。
それでは、3社の提携クレジットカードを詳しく見ていきましょう。