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自分はどれ向き?「三大家電量販店カード」の賢い選び方&使い方=岩田昭男

必ずしも、よく行くお店のカードが正解ではない

家電量販店カードの選び方は、よく通う店で、その店が発行するカードを使うことです。普通に考えると、その店が発行するカードは、他のどのカードよりも一番お得度が高くなっているはずだからです(たまに例外があります)。

ですから、よく行く店のカードを使うのが正解なのです。しかし、実際のところは、本当にお得になる場合もあれば、かなり損になっている場合もあります。その損得勘定を客観的に考えてみました。

<ビックカメラSuicaカード>

このカードは年会費が初年度無料ですが、年に1回使えば翌年の年会費はタダになるので実質無料です。

ポイントの還元率も最大11.5%と高く、チャージをうまく組み合わせるとポイントはみるみる貯まるので、ビックカメラやコジマを使う人、Suicaを使って通勤や買い物する人にはおすすめできます。

長所の多いカードですが、短所もあります。残念なのは、せっかくApple Payに参加できたのに、Apple Payでの利用ではビックポイントが貯まらないことです。

今回のApple Payには色々な問題があります。VISAのカードが入らないことが最大の疑問ですが、Apple Payでの利用ではポイントが貯まらないクレジットカードもあって、これも困りものです。

しかし、ビックカメラSuicaカードにはうまい解決方法があります。Suicaにチャージして、そのSuicaで買い物をすれば、逆に11.5%の高還元率でポイントを貯めることができるのです。この裏技で乗り切ってください。

<ゴールドポイントカード・プラス>

ヨドバシカメラを利用している人には、このカードが1番のおすすめです。良い点は、「ヨドバシドットコム」が充実しており、書籍をこのカードで購入したときに10%還元を手にできます。他社ではこれほどの高還元は期待できませんから、特筆すべき点でしょう。

もう1つは、他のカードが2種類のポイントを貯めて還元率を上げる仕組みなのに対して、このカードはゴールドポイント1種類が貯まるので、管理面で楽ができることです。あれこれと迷うことはないのです。

短所としてはスマホで使うときに、マネーツリーやマネーフォワードといった家計簿アプリを使えないことです。クレジットカードライフと家計管理サービスとの融合が進んでいるのに残念なことです。早く使えるようにして欲しいものですが、使用していない人にとってはデメリットにはならないでしょう。

また「うっかり延滞」で再引き落としをかけてもらうのに、400円の手数料が必要というところにも不満があります。

<ヤマダLABI ANAマイレージ セゾン・アメリカンエキスプレスカード>

ヤマダポイント永久不滅ポイント、それにANAマイルの3つが貯まるカードです。しかし、ヤマダ電機の多角化した店舗や広々とした清潔なフロアに比べると、カードのほうは少し見劣りがします。

3つのポイントが貯まるという触れ込みですが、ANAマイルは搭乗しないと貯まらないし、永久不滅ポイントが貯まるといっても、還元率はそれほど高くありません。メリットはポイントをマイルに交換できるというだけです。

そう考えると、マイラーたちがマイルを貯めるためにこのカードを持つかというと、少々疑問です。マイラーなら、ANAのゴールドカードやプラチナカードを使って貯めるでしょう。ですから、このカードはヤマダで買い物して、希望すればANAマイルとの交換もできますよという感じでしょうか。

まずは、ヤマダ電機専用カードとして使うのが良いでしょう。年会費は実質無料になるので負担にはなりません。これはありがたいです。

Next: カードの持ち方の新提案~カード特典で店を変える

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