テイクレート
当メルマガではお馴染みの「テイクレート=収益性」について見てみましょう。
Shopifyのテイクレートを計算すると、2016年の1年間で2.5%とアメリカの他のEコマースプラットフォームに比べて非常に低いテイクレートにとどまっています。
月額固定費以外の部分が伸びているとはいえ、テイクレートが2.5%と非常に低い状況なので、まだまだ成長余地が大きいのかもしれません。
このようにShopifyは、
・それにプラスして取扱高に連動するような形で別途売上を立てています。
プラットフォームとして驚異的な全体の取扱高の成長を誇っているために、月額課金だけではなく、取扱高に連動したサービス部分からの売上が非常に大きく成長してきているというのが現在のShopifyの強みです。
以下ではShopifyのこの驚異的な成長を支えている仕組みについて少し詳しく見てみたいと思います。
ShopifyはEコマースのプラットフォームの会社ですが、考え方そのものはSaaSのビジネスにも当てはめることができる一般的なものだと思いますので、Eコマース関連の方やSaaSビジネスを展開されている方のお役に立つ内容ではないかと思います。
成長ドライバー=1店舗からの売上
Shopifyの売上は月額の固定料金とそれ以外のサービスに分類されるという話をしました。
この後者の部分はマクロで見れば取扱高に比例していくものと考えられます。というのは、店舗視点で見れば、自社の売上を増やしてくれるサービスがあればそれに自社の売上の何パーセントかを変動費的にShopifyに支払うというのは非常に利にかなっているからです――
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2017年10月26日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
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『決算が読めるようになるノート』 2017年10月26日号『北米版の楽天市場「Shopify」から学ぶEC版の月額課金+手数料モデル』より抜粋
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アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方にも役立つ内容です。