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もうすぐ始まる市場大調整は「日本株バブル」の号砲となるか?=藤井まり子

「FANG−MANT」バブルと「ITバブル」の違い

アメリカ株式市場の本格下落は、11月半ばか11月下旬からではないでしょうか。

皆様もご存知のように、グローバル規模で「第四次生産性革命」が進行中。アメリカでは、「FANG−MANT」バブルが進行中です。この「FANG−MANT」とは、「FANG=フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット(グーグルの親会社)の頭文字」、「MANT=マイクロソフト、アップル、エヌビディア、テスラの頭文字」をとったものです。

「FANG−MANT」バブルの大きさは、かつての1999年の「巨大なITバブル」を彷彿とさせるものがあります。ただし、前回の「ITバブル」では、ドットコムと名の付く企業の株価だったら「見境なく」上昇したという特徴がありました。IT関連企業だったならば、かなり怪しい企業の株価も急上昇していたのです。その中には、まるっきり実体の伴わない企業や粉飾決算をしている企業も数多く含まれていました。

今回の「FANG−MANT」バブルは、確かにバブルです。ただし、今回の「FANG−MANT」バブルは、ITバブル崩壊やサブプライムバブル崩壊の中でもたくましく生き延びた「実力のある優良企業たち」が主役になっています。株価は確かにバブルで過熱を通りこしているのですが、企業の業績もそれなりにちゃんと伴っているんです。企業の実体と将来性が伴っているんですね。

というわけで、第四次産業革命が続く中、多くの人々が「自分や子供、孫たちの職が、ITや人工知能やロボットたちによって失われること(取って代わられること)」を心配しています。彼らは、この恐怖から身を守るために、ITや人工知能やロボット関連の企業の株や、さらには不動産を買い漁っているのです。

彼らは、熱狂して買い漁っているわけではなく、恐怖心から来る自己防衛で買い漁っているのです。市場は「根拠なき熱狂」に支配されていないんです。「根拠なき恐怖」に支配されているんですね。

投資家は、「アメリカ株のバリュエーションが高い」ということを、よくよく知っていながら投資を継続しているんです。

それでも「11月半ばころ」からは危険

こういったバブルは、率直に言って、いつ弾けるのか、ますますよくわかりません。中には、大真面目に、「何かが変わった!」とつぶやいているエコノミストもいます。「This Time Is Different(今回だけは違う)」といった、バブル時によく聞かれる言葉も氾濫し始めました。

それでも、誰かが売り始めたならば、アメリカ株式市場の大幅調整(=弱気相場入り)は始まることでしょう。私は以前「12月が危険」と記しましたが、11月半ばころから危険でしょう。

Next: 今後の日本株式市場はバブルへ。でもその前に試練が…

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