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リクルートはGoogleを倒せるか?「仕事探しはIndeed」のCMから分かること=栫井駿介

「仕事/バイト探しはIndeed」のCMを頻繁に目にする理由

いまだ成果が出ているとは言い難い海外人材派遣事業に対し、大きな可能性を見せているのが冒頭でも触れた「Indeed」事業です。

「Indeed」は簡単に言うと求人情報サイトですが、仕組みは従来のものと大きく異なっています。従来の求人情報サイトは担当者がクライアント企業と交渉し、それぞれの求人情報を掲載していました。一方でIndeedのような「アグリゲート型求人情報専門検索サイト」では、インターネット上に掲載されている求人情報を根こそぎ拾い上げて検索データベース化します。いわば「求人情報のGoogle」です。

Indeedはもともとアメリカの会社で、2012年にリクルートが買収しました。そのため、今でも事業の中心はアメリカです。その会社が今、ものすごい速さで成長しています。2016年の売上高成長率は62%に達し、2017年に入ってもその勢いを維持しています。

出典:リクルートホールディングス 2017年3月期決算説明資料

出典:リクルートホールディングス 2017年3月期決算説明資料

Indeedの素晴らしいところは、人材派遣事業と異なり利益率が高いことです。働いているのは人ではなくコンピュータであり、追加的な費用はほとんどかかりません。検索のアルゴリズムを高度化させるほど使いやすくなり、Indeedを利用する求職者はどんどん増えていくでしょう。同サイトの月間利用者数は、全世界ですでに2億人にのぼります。

もちろん、競合がいないわけではありません。最大のライバルは検索の本家本元であるGoogleでしょう。2017年6月には類似サービスである「Google for Jobs」を公開しました。後発であるものの強力な相手であり、両者は今後し烈な争いを繰り広げることになるでしょう。

最近テレビやインターネットで頻繁に目にする「仕事/バイト探しはIndeed」のCMも、競争を少しでも有利に進めたい思惑があると考えられます。リクルートの元来の強みは「誰でも思いつくことを誰よりも速くやる」ことですが、それをインターネット上で、かつ世界単位でやろうとしているのです。

Next: リクルートの成長性は「PER36倍」を正当化するか?

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