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楽天モバイルは、日本版Google Fiのようなやり方で「第4の通信キャリア」を目指すんだと思う=シバタナオキ

ステップ1:「ライトMVNO」から「フルMVNO」になる

先日、日本最大級のMVNOであるIIJが、2018年を目処にフルMVNOを目指すことを発表しました。
※参考:「フルMVNO」と「ライトMVNO」の違い(IT media Mobile 2017/12/7)[4]

現在提供されているMVNOのサービスは、いずれもライトMVNOという分類になります。フルMVNOというのはライトMVNOに認証やコアネットワーク部分を追加したものになります。

フルMVNOの最も重要な要素は「独自のMNCを持つ」ことです。MNCとはMobileNetworkCodeの略で、移動体通信において、事業者のコアネットワークを識別する固有の識別子となります。

このように記載されていますが、フルMVNOになるとネットワーク識別子を自社で保有することができます。

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「これがMVNOの生き残る道!「フルMVNO」化を進めるIIJ:週間モバイル通信 石野純也」(engadget 2017/11/8)という記事にもあるように、フルMVNOになると自社で独自にSIMカードを発行することができるようになります。

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それだけではなく、携帯端末上で電波のマークの横に自社のネットワーク名が認識されるようになります。

現在、楽天モバイルなどのMVNOから提供されるSIMカードは、NTTドコモのSIMカードを借り受ける形になっており、携帯端末上でも「NTTドコモ」とネットワークが表示されているかと思いますが、フルMVNOになることでIIJや楽天が独自のSIMカードを発行し、携帯電話上でもそれぞれのブランド名で認識されることになるわけです。

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少し余談になりますが、iPadProなどで採用されているeSIMと呼ばれるデバイスに直接組み込まれているSIMが今後主流になってくると、これらのデバイスに直接通信サービスを提供するにはフルMVNOである必要があるという事情もあります。

冒頭のITmediaの記事に以下のような記載があります。

ホストMNO以外のMNOとも事業者間接続を独自に持てることが、フルMVNOのメリットの1つです。これにより、フルMVNOはさまざまなローミングサービスを提供可能になります。海外で安価なローミングを提供したり、セキュリティを付加したローミングサービスを提供したりできます。逆に、国内で海外旅行者がSIMを差し替えることなく安価にインターネットを楽しめるようなサービスも提供可能です。

ここで「ホストMNO以外のMNOとも事業者間接続を独自に持てる」というのは最大のポイントです。

つまり楽天がフルMVNOになることで、自社で構築する楽天MNOとNTTドコモMNOの両方に接続することが少なくとも技術的には可能になるわけです。

ステップ2:携帯電話免許を申請・取得する

ステップ2は、総務省に周波数割り当ての申請を行い、実際に周波数を利用できるようになることです。

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楽天から発表されているこの表にあるとおりに諮問が行われて行くと、2018年の3月末頃には、どの携帯事業者にどの周波数帯が割り当てられるかが決定するものと思われます。

Next: どういう戦略で携帯基地局を立てるのか?

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