使い道がない土地をなんとなく持ったままにしていませんか? 無駄にお金がかかる遊休地も、うまく賃貸経営を行えば利益を生み出してくれます。そこで今回は、賃貸経営のメリットとリスク回避について解説します。(『横濱のVintage オフィスで働き、Vintage アパートに住む社長のアパート再生日記』石川龍明)
※本記事は有料メルマガ『横濱のVintage オフィスで働き、Vintage アパートに住む社長のアパート再生日記』2018年1月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:石川龍明(いしかわ たつあき)
賃貸経営で一番問題となる「空室対策」のプロフェッショナル。(株)横濱快適住環境研究所所長、PRIMAFACTORY(株)主宰。1958年東京生まれ。賃貸マンションに特化したコンサルティング会社で、上級コンサルタントとして営業マンのスキルアップ研修講師を務める。この間5年、全国の賃貸市場を体感し、多くの地主・家主・資産家の悩みや問題点を解決する(相談案件450件以上)。現在は全国でセミナーを開催し、寄せられる多くの相談に乗っている。
地価上昇のきざしアリ! 賃貸経営に乗り出す「6つメリット」とは
土地を遊ばせておくのはもったいない
平成バブルの狂騒が去り、長きにわたって地価は低迷を続けてきました。しかし、まだ一部の現象とはいえ、地価上昇のきざしが現れてきています。不動産ミニバブルなんて言われるエリアが増えてきました。
今後は固定資産税や都市計画税も上がり、すでに土地を持っている人にとっては、これからが正念場です。
そして相続税の増税…。不動産で言いますと、手持ちの土地が遊休地である場合、そこには「3つの損」が存在します。
<遊休地「3つの損」>
・その1:収入がない
有効活用すれば得られる収入を得ていないことに。
・その2:節税効果がない
土地を持っていると、地域によっては年3回の雑草駆除が発生する。放置自転車や不法投棄の処理費用、固定資産税・都市計画税がかかる。
・その3:使った税金などが経費計上できない
そう。いまは不動産を持っていると目減りする時代なのです。
賃貸経営に乗り出す「6つメリット」
しかし、賃貸住宅経営に乗り出せば、前述の「3つの損」をかなりのレベルで解消できます。賃貸経営に乗り出すメリットは、次の通りです。
<賃貸経営「6つのメリット」>
・メリット1:借金で投資ができる
金融機関からの事業融資で投資が可能(レバレッジ効果)。手持ち資金が少なくても、担保次第で健全な借金ができる。
・メリット2:収入が入る
不動産収入はサラリーマンの副次的収入として認められる。そのまま自己年金ヘ
・メリット3:「5つの節税効果がある」
固定資産税・都市計画税、所得税・住民税、相続税など。
・メリット4:万一の際は生命保険の代わりになる
保険料を支払うより、家賃をストックして将来に備えることができる。
・メリット5:インフレヘッジとデフレヘッジができる
家賃は下がりづらいので、空室を出さない方法を考えればよい。
・メリット6:遠距離でも投資できる
株などと同様、どこにいても土地への投資を成功させるための環境が整備されている。その反面、賃貸経営がはらむリスクも想定しておく必要があります。
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