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今年後半には円安へ。日経平均は9月までに1万7,000円以下で底を打つ=伊藤智洋

今年後半は円安に推移するという見方が正しければ、日経平均の底値は9月までにつけているはずです。1万7,000円以下という値位置を頭に入れておいた方が無難です。(『少額投資家のための売買戦略』伊藤智洋)

※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2018年3月26日号を一部抜粋・再構成したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーや本記事で割愛した全文(ドル円、NYダウの今後のシナリオ)もすぐ読めます。

プロフィール:伊藤智洋(いとうとしひろ)
証券会社、商品先物調査会社のテクニカルアナリストを経て、1996年に投資情報サービス設立。株や商品先物への投資活動を通じて、テクニカル分析の有効性についての記事を執筆。MS-DOS時代からの徹底したデータ分析により、さまざまな投資対象の値動きの本質を暴く。『チャートの救急箱』(投資レーダー社)、『FX・株・先物チャートの新法則[パワートレンド編]』(東洋経済新報社)など著書多数。

パワートレンド理論で分析。5つの波形が示す日経平均のシナリオ

値動きの読み方

一定の流れができる場合、5つの波のパターンを形成するということについては、以前に当メルマガで紹介しました。一定の流れを作る5つの波のパターンは、2通りあります。

1つ目は、1波があまり大きくならず、1波に動いた分のほとんどを2波で押し戻される動きになった後、長く値幅の大きな3波を経過するパターンです。こちらの展開になる場合、3波の終点付近からそれほど極端に離れない地点が5波の終点になります。

2つ目は、1波が値幅の大きな波となって、2波が1波の動いた分の少しだけの調整に留まるパターンです。こちらの展開になると、3波、5波が1波と同程度の値幅になって、全体として長く、値幅の大きな動きが継続することになります。

両者の違いは次の通り。1つ目を見ると、明確にトレンドを形成しているように見える動きが3波だけになっています。2つ目の場合は、1~5波の全体で明確なトレンドを形成しているように見えるということです。

日経平均の底値は9月までにつける

日経平均株価は、初期段階の下げ場面で一気に下げ幅を拡大し、その後、下げた分のほとんどを戻すことができず、さらに下値を掘り下げています。

1月23日以降がきれいな5つの波のパターンを作るとするなら、今後は、1月23日の高値2万4,129円から2月14日の安値2万950円までの1波と同程度の3波・5波が訪れることになります。

2波と4波が極端に日柄と値幅が長くならないはずなので、この下げの5波の終点は、年内にあらわれると考えられます。

今年後半は円安に推移するという見方が正しければ、日経平均の底値は、9月までにつけているはずです。9月まで、1万7,000円以下という値位置を頭の隅に入れておいた方が無難です。

<日経平均株価日足>

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5波の動きを想定する場合、本日3月26日以降、4月までに経過する上げは、2波が上値、下値を切り下げる動きになる中での上げ場面という見方になります。


※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2018年3月26日号を一部抜粋・再構成したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーや本記事で割愛した全文(ドル円、NYダウの今後のシナリオ)もすぐ読めます。

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『少額投資家のための売買戦略』』(2018年3月26日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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値動きには理由があります。一般的に言われているような確率や、需給の変化を見るだけでは、先のことなどわかりません。確率論や、統計データ分析をやりつくし、挫折を味わった経験があるからこそ、理解できた値動きの本質を書いてゆきます。

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