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いきなり借金300万円のハンデ。「奨学金」に殺される若者たち=俣野成敏

学歴や大企業が将来を保証してくれる時代ではない

こんな話があります。私の知り合いのお兄さんは、大変な努力家です。それぞれ一浪しながら有名な大学と大学院を卒業しました。両親にとっては自慢の息子でしたが、学歴が高すぎたために当初は就職で苦労し、「大学院に行かなければよかった」と漏らしていたこともあったそうです。その後、一流企業に転職し、年収も上がってサラリーマンとしては一応の勝ち組に入りました。

ところが、お兄さんは自分が優秀であるがゆえに、他人が自分と同じようにできないとイライラしてしまうところがあり、結局、左遷されて地方へ飛ばされてしまいました。知り合いは、そんな兄の様子を見て「サラリーマンの悲哀を感じないわけにはいかなかった」と話していました。

ここで言いたいのは、「いい大学を卒業しても、バラ色の人生が待っているとは限らない」ということです。

いい大学を卒業すれば、一流企業に入れる確率は上がるかもしれません。しかし今は、学歴や大企業に入ることが将来を保証してくれる世の中ではありません

むしろ「学業と仕事は別モノだ」と考えたほうがいいのではないでしょうか。

実際、起業家の中には大卒でない人もたくさんいます。こうしたことは、大人である私たちにはわかっても、高校生がそれを判断するのは難しいものです。ぜひ、親御さんがよくサポートしてあげていただきたいと思います。

奨学金のメリットは低金利

念のために奨学金のメリットをお話しておくと、最大のウリは低金利です。0.01~0.43%(2018年5月に貸与終了した人の貸与利率)ですから、かなり安いと言えます。

種類として、無利子の第一種と有利子の第二種、返却不要の給付型とあります。進む大学が「私立か公立か?」や「通うのは自宅かそうでないか?」などによって選択肢が用意されています。成績が芳しくなかったり、世帯年収が高すぎると奨学金には申し込めないことがあります。

親御さんの立場から、少し裏技的なお話をしますと「学費を準備した上で、あえて奨学金を借りる」というテクニックもあります。

万一の時のために取っておくにせよ、奨学金を借りている間、用意したお金を運用しておけば、資金を有効に活用することができます。

結論としては「大学進学を選択したければ準備をしておくことが大原則」です。子どもが社会に出るまでは、代わってマネープランを設計しておくことが親としての役割なのではないでしょうか。

Next: 今、奨学金を返済している方々の家計簿を診断してみると…

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