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6年で半値か、30倍か。中国切手バブルの崩壊から学べる4つの相場原理

30倍に値上がりした切手も

前述の「牡丹小型シート」とほぼ同時期に発行された切手でも、逆に2012年から2018年にかけて2倍から3倍、なかには30倍近くまで値上がりした切手もあるのです。

数例を挙げさせていただきます。

・1970年「現代京劇(6枚セット)」9,500円 → 25,000円
・1971年「パリ・コミューン100周年(4枚セット)」18,300円 → 43,000円
・1973年「革命的現代バレエ(4枚セット)」900円 → 18,000円
※価格の左側数字は2012年カタログ価格、右側は2018年カタログ価格

切手相場から学べる4つのこと

上記の事実から、私たちはどのようなことを学ぶべきなのでしょう。

いくつかあると思うのですが、1つ目は「高くなりすぎたものは、いずれ調整が入り、妥当な価格に戻る」ということではないでしょうか。

2つ目は逆で、「安すぎたものもまた、いずれ妥当な価格まで値上がりする」ということです。

3つ目は、この「1つ目・2つ目の現象は、隣接した銘柄間で同時に進行することがある」ということです。もっとわかりやすく言えば、例えば同じ中国切手のなかでも、値上がりする銘柄もあれば値下がりする銘柄もあり、「すべてが同じ方向に動くとは限らない」ということです。

4つ目は、「高すぎる、安すぎるといった肌感覚は意外と重要で、決して軽視してはいけない」ということではないでしょうか。現物資産には、例えば株でいうところのPERや、債券でいうところの利回りという概念がなく、高い安いを計る指標がありません。だからこそ、この肌感覚が重要ではないでしょうか。

思い返せば2010年当時、切手をよく知る専門家は、中国切手のバブルをよく指摘していたものです。

コイン市場にも同じ原理

さてさて、この中国切手のお話。昨今のコイン市場と何と共通点が多いことでしょう。

例えば、あの有名なイギリスの5ポンド金貨「ウナとライオン」は、今から15年ほど前にオークションで200万円ほどで落札されていたものです(※準未使用クラスの場合)。

そのコインが今オークションに出品されますと、当時の15倍の3,000万円を下ることはありません。

さらに向こう数年で数倍に値上がりすると煽る新興の業者さんもおいでのようですが、果たしてどうでしょうか。

Next: ビットコインのような投機ではない「アンティークコイン」投資の魅力

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