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日経平均、一時1000円安へ。米株史上3番目の下げを受け日本株は全面株安(10/11)

恐怖指数

大きな動きがあれば本誌朝刊にて紹介しておりますが、昨晩のNY市場でボラティリティ・インデックス(VIX)が前日比43%上昇の22.96まで急伸し、4月2日以来の高水準をつけました。

VIXはS&P500指数オプションを基に算出され、相場の予想変動率を示しているのですが、投資家の不安心理が高まると上昇する傾向があることから別名を「恐怖指数」と言います。

なお、ボラティリティーとは、有価証券など金融商品の価格変動性を指しており、期待収益率が期待通りとなる度合いを示します。一般的にボラティリティーが高い状態は価格の変動性が大きい状態(相場が大きく動きやすい状態)にあると言えます。

VIXはおおよそ10から20の範囲での動きが通常で、値が低ければ低いほど投資家が不安を感じていないことを示し、20超えは投資家の不安心理が高まった状態であると言えます。

総悲観の目安となる30超で市場の状態は「パニック(恐怖)」、40を超えてくると「メガボトム(大底)」といわれます。

ちなみに、リーマン・ショックに伴う金融危機時の2008年10月には瞬間的に89.53まで跳ね上がり、同年11月には終値ベースの最高値80.86を記録しました。

直近の終値ベースの最高値はダウが過去最大の下げ幅を記録した2月5日の37.32、翌6日には瞬間的に50.30まで上昇しました。この時の相場急落を「VIXショック」とも言います。

東京市場で「VIX」と似た性質を持つ指数としては、「日経平均ボラティリティー・インデックス(日経平均VI)」があります。

日経平均VI 日足(SBI証券提供)

日経平均VI 日足(SBI証券提供)

下記にて日経平均VIの最近の推移が確認できますが、リーマン・ショック時の2008年8月には92.03、東日本大震災が発生した2011年3月には69.88まで上昇したことがあります。
※参考:http://www.aqua-inter.com/hint/mktc.html#today

なお、VIXも日経平均VIも、関連したETF(上場投資信託)やETN(上場投資証券)があり、その中の一つ「VIX短期先物指数<1552>」は本日の取引で急騰しています。

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ハロー!株式』(2018年10月11日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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