fbpx

節税できても損をする?確定拠出年金に潜む罠~大増税時代に備える投資の教科書=俣野成敏

投資で収益を得た安心感で、ビジネスに邁進できるか?

Q2:「現在はSクワドラント(自営業者)として、自分で会社を興して数年。まだ自分が働いて労働収入を得ている状態だが、今後、事業を拡大する予定。その後、B(ビジネスオーナー)やI(投資家)に移っていきたいと考えているが、安定した資産があれば、もっと事業に前のめりになれると思う。40歳リタイアの目標達成に向けて、どのような点に注意して取り組んでいけばいいか?」

A:クワドラントとは、ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』の中で提唱されている職業区分(お金の稼ぎ方)のことです。キヨサキ氏によると、すべての職業は、E(サラリーマン)、S(自営業)、B(ビジネスオーナー)、I(投資家)のいずれかの中に含まれる、と言います。「金銭的自由を獲得するには、EやSの職業からBやIへと移行する必要がある」というのが、氏の主張です。

私たちのスクールでは、この考え方をさらに発展させ、「これからは複数のクワドラントを掛け持ちする“ハイブリッド・クワドラント”を目指す」ことを推奨しています。当スクールでは、受講生の方のマネーリテラシーを向上させることを目的に、さまざまな情報をご提供しています。それらを通じて、よりよい人生を歩むための「2つの充足感」を得ていただくことを目指しています。それは、次の2つです。

第1ステップ:老後の安心感
第2ステップ:現役時代の充実感

ちなみに、当スクールでは「労働時間がゼロ」の状態となることを“老後”と定義しています。つまり、老後を迎えて自分が働けなくなるか、もしくは働きたくなくなる時点で、「たとえ労働収入がゼロになったとしても、投資による収益だけで生計が立てられる」状態が、Iクワドラントで目指す一応の理想形、ということになります。後は、それをいかに前倒しできるかがポイントです。

まずは「自分に必要な資産額」と「それを実現する期間」を試算する

そのための第1ステップとして、まずは老後へ向けて自分が実現したい状態を明確にする必要があります。

現状把握を行うために、「自分が生きていくのに最低限、必要な金額はいくらなのか?」「それだけの資産を積み上げるのに、どれくらいの期間が必要なのか?」等を計算します。これらの質問に対する答えが、老後の安心感の裏づけとなります。

私の例をお話ししますと、41歳でサラリーマンを卒業し、ビジネスオーナー(FCオーナー)と自営業者(ビジネス書作家)に移行しました。私の場合は、ビジネスオーナーがある程度、軌道に乗った時点で、いわゆる“不労所得”状態になりました。しかし、30歳でリストラ候補になった当時は、そもそも独立などという選択肢はありませんでしたので、基本的に、人間は10年あれば、自分の希望を達成させることは十分可能なのだと思います。

Next: 老後の安心は投資以外でも得られる。自分にあった資産形成とは?

1 2 3 4

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー