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また起きたバイトテロ。お客さん側も注視したい、飲食店ができる5つの防衛策=午堂登紀雄

バイトテロ防止策その3:従業員ミーティングや表彰制度の設置

自分が愛着を持っている職場や、自分の居場所が感じられる職場で、人はふざけたり手を抜いたりはあまりしないものです。

しかし、その職場に不満があったり、貢献している実感がないと、「別にいいや」と仕事が粗雑になりやすい。

そこで、日々のねぎらいの声掛けのほか、定期的にミーティングを開き、現場で起こっている問題、従業員が改善してもらいたいという欲求や要望を吐き出させること。

すべての要求を受け入れることは難しくても、少なくとも「聞いてくれる」「共感してもらえる」と感じてもらえるようにすること。

また、表彰制度などを設けることで、従業員が「そこに所属して必要とされている実感」を持ってもらうことも必要です。

バイトテロ防止策その4:教育

教育といっても、単なる接遇教育ではなく、特に「バイトテロ事件を起こした人がその後どうなったか」を伝えることで、ネットの怖さや時に人生すら破壊しかねないことを伝えることです。これは同時にネットリテラシー教育にもなります。

たとえば「損害賠償請求されるよ」では、当事者でないのでピンときません。

そこで、「本名や自宅住所が特定されてさらされ、通学している学校にも苦情が殺到し退学処分に。その後も永遠にネット上に残り、検索されてバレて就職もできない」というリアルで残酷な事例を、たとえば従業員の更衣室に貼っておく。

とはいえ、たとえば運転免許の講習でも、事故を起こした加害者の悲惨さを訴えるビデオを見せられます。そのときは「気を付けて運転しよう」と思っても、時間の経過とともにその決意は薄らいでいきます。

そこで、前述の従業員ミーティングのたびにそういう事例を探し、共有するのです。それは「こういうことをしたらどうなるか」という結果の想像を促すはずです。

バイトテロ防止策その5:面接

そして最後に、採用面接で気を付けたいこと。

承認欲求が過剰に強い人は自己肯定感が低いと述べましたが、幼少期の家庭環境に問題があるケースが多いので、どのような幼少期時代だったかを聞いてみるとよいでしょう。親からの愛情不足で愛情飢餓感が強い人は、自己顕示欲が強く自分を大きく見せて関心を引こうとします。あるいは厳しすぎる家庭も、抑圧された自我をどこかで発散させようとします。それが問題行動の引き金になることがあるからです。

次に、友達の多さもポイントです。一般的に、友達が多い人は孤独に弱く、周囲の目を強く意識しています。そのため、ウケるために前述のようなふざけた行為をする可能性がある。一方、友人が少なくても平気な人は、精神が成熟しています。いつも1人で本を読んでいるような人がクラスに1人くらいいたと思いますが、心が大人になればなるほど群れるのを避けるものです。

最後に、本人の「栄光と挫折」の経験を聞くことです。責任感の強い人は、そのどちらも経験しています。栄光は本人の「やればできる」という自尊心をもたらし、挫折から立ち直った経験は「自己責任」をもたらします。

若い人にはなかなか酷な質問かもしれませんが、それでも有能な人は大小含めて経験から学んでいるものです。

「それらを確認したら誰も採用できない」ということがないことを祈るばかりですが…。

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