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FRBはリセッション阻止に打って出るか?12年ぶりでついに米国債長短金利が逆転=武田甲州

米国債10年物利回りは直近2.44%前後、FFの誘導金利目標は2.25~2.5%。米国の長短金利逆転が12年ぶりに起こりました。今回はこの原因について探ってみましょう。(『証券アナリスト武田甲州の株式講座プライム』)

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今回の長短金利逆転は、無理な利上げの影響か

リセッションの前触れがついに訪れたのか?

米国の長短金利逆転が12年ぶりにおきました。

米国債10年物利回りは直近2.44%前後。FFの誘導金利目標は2.25~2.5%。長短逆転は米国の景気後退=「リセッション」の前触れとして株式市場では恐れられてきましたが、「ついに来た」ということでしょうか。

長短金利逆転が起きるのは、通常は景気過熱を背景に短期資金需要増大圧力で短期金利が急上昇することで起きます。

今回はやや異なって、景気過熱感が見られず目立った物価上昇もないなかでの利上げを継続したことによるもの。簡単に言えば無理な「自動利上げ」の咎めを受けたということでしょう。

もちろんトランプ政権による「でたらめ」かつ「強引な」通商政策がさらに加速したと思います。

長短金利逆転を受けて、週末の米国株価はNYダウが460ドル安するなど大幅下落。これを受けて週明けの日本株も大きく値下がりして始まりました。

今後FRBはどうするのかというと、やはり利下げを選択すると思います。また、資産縮小を今年秋にはとりやめるとしていますが、この時期を前倒しすることもありえます。

次回のFOMCは4/30~5/1の予定ですが、長短金利逆転が短期間に収束せず市場の混乱が続けば緊急開催の可能性もあります。

市場混乱を放置すれば本物のリセッションになります。FRBはそれを阻止するように行動するはずですし、その権能も与えられています。慌てふためいて行動すれば傷を大きくするだけです。

だからこそチャンスを待つという姿勢こそ「バフェット氏流」ということを考えたいと思います。

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証券アナリスト武田甲州の株式講座プライム』(2019年3月25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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